バイクに名前をつける人は多数派なのか

みなさんは自分の愛車に名前をつけてますか?
私は名前をつけるという習慣がなかったのだが、ダルマッサイは何かといろいろなものに名前をつけていた。猫にはニャー、スパゲッティにはパスティ、カントリーマアムは丸いやつみたいにね。
そしてもちろんバイクにも愛称がある。なぜ彼は呼んでも返事をしてくれないものにまで名前をつけるのか、どんなものに名前をつけたくなるのか考えてみようと思う。




過去の愛車たちの愛称

私が過去に乗っていたバイクにHONDAの「VTR250」がある。こいつはギアの入り方もガチッとしているし、お尻もすぐに痛くなるしで「ゴリゴリ君」と呼んでいた。

他にも、現在はダルの実家の車庫でお休みしてもらっているDUCATI「900SS 」。こいつはものすごい爆音で、このバイクで家の近くまで行くと、家の窓が振動して家族がダルの帰宅を察知するというバイクなのだそう。なのでこいつの名前は「ドコドコ」。

あとはバイクではないが、昔乗っていた車のBMW「M3」にも名前をつけていた。このM3はE46で直6でシルキーシックスなのだそうだが、私にはよくわからない。
よくこの車の素晴らしさを語ってくれてはいたけど、私に残った情報はこれだけだった。すまぬ。
車に詳しくない私の第一印象としてはイカつい車来たな…だったし、乗ってみた印象もパワフルな加速、吹き上がるエンジン音にビビり散らかしていた。スポーツカーに乗ること自体初めてだったので、足の硬さによる振動でこの車壊れちゃうんじゃないかと思っていたくらいだ。
そんな不便ではあったけど愛すべき車両ということで、こいつには「M3子(エムスリコ)ちゃん」という愛称が付けられていた。

現在所有している愛車

そして現在、我が家のバイクはこちらの4台。

  • 1台目は250ccクラスから「KTM 200DUKE」
  • 2台目は400ccクラスから 「CB400 SUPER BOL D’OR」
  • 3台目は1000ccクラスから 「M1000RR」
  • 4台目は1000cc〜クラスから 「RnineT」

どの車両も毛色の違う素晴らしいラインナップだと自負している。ちなみに私が乗れるのは400ccクラスまで。

この中で愛称が付いているのは「200DUKE 」の1台だけ。このバイクは単気筒で車重が129kgと軽く、とっても取り回しのしやすい1台。ロングツーリングや高速走行には向いていないけど、お散歩気分で気軽に乗ることができるため「トコトコ」という愛称が付いている。

しかし他の3台はこれといった愛称で呼ばれていない。「CB400 SUPER BOL D’OR」は「CB」だし、「M1000RR」と「RnineT」に至ってはそのまま呼んでいる始末。

なぜ愛称がつかないのか

現在所有しているバイクも今現在最大にお気に入りだし、相棒と言って間違いないと思う。しかしなぜか名前は付いていない。その理由をいくつか考えてみた。

擬人化する

最初からこの記事を読み返して気づいたのだが、最初に愛称を紹介した車輌たちを「こいつ」と呼んでいることに気がついた。そう、擬人化していたのだ。

ゴリゴリ君と呼ばれていた「VTR250」は250ccの国産バイクであり、比較的手の届きやすい車輌だったと思う。(現在は生産終了ということで入手ルートは限られてしまうが)しかし私にとってはバイクの免許を取得して初めて乗るバイクだったため、憧れと喜びと期待に満ち溢れた1台だった。

ダルの場合も「DUCATI 900SS」や、車の「E46 M3」はずっとずっと欲しくて、ついに買えた!という車輌だったそう。

ここまでの憧れと所有できた喜びが彼らを擬人化させ、愛称でよばれる所以なのかもしれない。

乗車時間

次に、所有している期間も関係しているような気がする。というよりもそのバイクでどのくらいツーリングに行ったかである。

RnineTとM1000RRは納車して2ヶ月ほどで、まだ慣らし運転も終わっていない状況だし、CBはもう少し長く乗っているとはいえ、まだ1年半ほどしか乗っていない。少し前までは1ヶ月に1回乗るか乗らないか、くらいの頻度でしかツーリングに行っていなかった。ちなみに総走行距離は6,000kmほどだ。

CB400SBのギアの入り方がカチッとしてて気持ちいなぁとか、VTECに入る瞬間の高揚感が好きだなぁ、など乗れば乗るほどバイクへの理解が深まるのを感じている。
たくさんの時間を共有することで、そのバイクの特徴や個性を見つけて、自分だけのバイクと認識できた時に自然と愛称がつくのかもしれない。

尖った個性

最後に、そのバイクの特性が個性的であるかも愛称をつける要因になるのかもしれない。
CB400SBはいろいろなモトブロガーさんのインプレッションで優等生と言われている。教習車としても使用されているくらい乗りやすく、癖がないということだろう。現に私もCB400SBに乗り替えたことで走行時の安定感が生まれ、格段に運転技術が向上したと感じている。

それゆえに尖った部分がないのも事実である。4気筒のエンジン音はモーター音のような「フィーン」といった独特なものがあるが、「フィーン」と名付けるのはいまいちしっくりこない。
今まで愛称が付けられてきた車輌はもっとピタッとハマる特徴があったのだと思う。




最後に

名前をつけるということは、そのバイクといろんなところに行き、いろんな道を走り、たくさんの時間を共有していたことの証明なのだと感じた。
名前をつけることによって愛着が湧き、たとえ手放した後でも彼らとの思い出は鮮明に思い出せる。
どんな愛称をつけたかで、どんなバイクだったかも思い出しやすくなる。

今所有しているバイクもこれから長い時間を共有することでそれぞれの個性を見つけることができるだろう。どんな愛称が付けられるのか、今から楽しみである。

ダルは何でもかんでも名前をつけているわけじゃないんだなぁ。(小並感)