レン耐 in 袖ヶ浦フォレストレースウェイを楽しんできた サーキット奮闘記06

バイクにとって、冬のサーキットはあまりメジャーなものではありませんが、それでもどこかのサーキットで誰かが走っているものです。今回は参加の敷居が低い、レン耐が袖ヶ浦フォレストレースウェイで開催されましたのでその時の内容になります。




レン耐参加は2回目

レン耐とは、レンタルバイク耐久レースの略であり(たぶん)、日本各地にて開催されています。私が初めて参加したレースもレン耐であり、これからレース活動をしてみようと思っている人にはうってつけのレースかもしれません。1チーム4人前後で組み3時間を走行します。なんといってもバイクを持っていなくても参加できるのが素晴らしく、グロムなどの車両をレンタルして参加することが可能です。詳しくは公式ホームページを参照してみてください。

そして私はこのレン耐で2回目の参加になります。前回は一度もサーキットを本格的に走ったことがない状況でしたが、今ではモビリティリゾートもてぎをそれなりに走っており、バイクの草レースがなんたるかということはある程度理解ができています。さてどんなレースになり、どんな経験を持って帰って来れるのか楽しみです。

めちゃくちゃ広い袖ヶ浦フォレストレースウェイ

袖ヶ浦のサーキットといえば大きすぎず、小さすぎずと、中規模程度の印象を持っています。全長もつくば2000と同等で、タイムも似たようなタイムとなります。この袖ヶ浦フォレストレースウェイは、過去にM1000RRにて走行したことがあり、その時感じたのは、

「少し小さめなサーキットで、M1000RRでは少し狭いかな」

と感じていました。しかし今回は真逆の、「広すぎる!」という感想。使用するバイクはグロム5ということで、125ccになります。125ccでも100km/h以上でることにはでますが、ブレーキを使う場所が圧倒的に少ないのです。ある程度ブレーキを使うコーナーは4コーナーと9コーナーのみで、1コーナー、最終コーナーはアクセル全開。5,6,7,8もほとんど全開という感じでブレーキは全然使いません。

私としてはコーナーでブレーキを残しながら曲がっていくスキルを高めたいななんて思っていたのですがそんなこと全くできず、どちらかというとスピードに乗り続けてコーナーを抜けていく練習になってしまいました。もてぎなどではそういったシチュエーションはあまりないので、もてぎの練習にはならなかったかもしれません。とにかくいかにブレーキをかけずにスピードを落とさないで走るという内容から考えると、袖ヶ浦フォレストレースウェイはめちゃくちゃ広いということになります。




差を埋めるのも難しい

みんなほとんど全開走行しているようなのでお互いの差もなかなか埋まりません。各ライダーがどれだけ燃費走行をしようかによってストレートスピードが違うので全開同士だとなかなか追いつかないという状況が続きます。追い抜きのポイントはやはりピットイン時のライダー交代で、レン耐では3の倍数回目のピットではミニゲームを行います。3の倍数の時だけミニゲームが関係あるかと思いきや、ピットアウトは1列に並ぶ必要があるのです。要するに、前の人がミニゲームに戸惑っていると後ろの人にはミニゲームが用意されていなくても待たなければいけません。なのでいかに他のチームがミニゲームをやっていないタイミングでピットアウトができるかがかなり重要になってきます。

特に厳しいのはルービックキューブのミニゲーム。1分くらいで1面だけでも揃えればクリアになるのですが、普段からルービックキューブを触ったことがない人にとっては1面だけでも揃えるのは至難の業。そしてそんな人は山ほどいるため多くの人がこのルービックキューブのミニゲームに捕まるわけです。

1度に走る時間は各チームの作戦によって決まりますが、大体1人15分や20分です。そうなると、開始から45分後や60分後というのがミニゲームが連続することが多くなるためこのタイミングでライダー交代をする場合はピット渋滞に巻き込まれるわけです。とはいえ1人の走行は5分以上30分以内というルールもあり、あまり大胆な構成にすることもできないので作戦をしっかりと立てる必要があります。

もし前に5人のミニゲーム保持者がいて、全員が達成できないとそれだけで5分のロスになります。グロム5での1ラップが1分45秒前後なので3周くらい差をつけられてしまいます。ちなみに私たちのチームはまんまとこと渋滞に巻き込まれてしまい、順位を大きく落としてしまいました。

転倒者は多分ゼロ

天候はあまり良くなかったのですが、路面はハーフウェットといった感じで、125ccであればほぼ無視できるような路面状況です。ハードなブレーキングが必要なことも基本的にはないので、大きな転倒に繋がるようなコーナーもありません。ということでこの日は転倒者を全く見ませんでした。私が初めて参加したレン耐は大雨だったため、相当の数のライダーが転倒していましたが、今回は非常に平和なレースとも言えました。強いて言えば冬は寒く、コーナーでも体を動かさないためなかなか体が温まらず常に寒い思いをしていたのが辛かったくらいです。




無事入賞!

ピット渋滞などに巻き込まれ、順位は大きく下げましたが基本的なペースは他のチームより速く、どんどん前の選手を抜いていきます。入賞ラインは6位からなのですがレース終盤になんとかラインを超え無事に入賞できました。2,3,4位が同一周回で4,5,6がそこから1周差いないくらいに記憶していますが、非常に接戦でした。やはりブレーキが少なく、全開が多いレースなのでこういった結果になったのかもしれません。

またレン耐の面白い要素としてガス欠というものがあります。常に全開走行をしているとガス欠になってしまうわけですが、私たちのチームは燃費走行しすぎてエンプティどころか、3メモリくらい残してフィニッシュしてしまいました。袖ヶ浦の経験がないという部分もありましたが、もう少し燃料を使っていければさらに上の順位にいけたかもしれません。なかなか奥が深いレースです。




最後に

ということでレン耐 in 袖ヶ浦フォレストレースウェイでした。2023年の初レースということで久しぶりにサーキットを走ったわけですが、少し大味だったとは言え非常に楽しいレースでした。入賞も出来ましたし2023年は幸先が良いかもしれません。実は次回のレン耐にもエントリーする予定になっており、次回はつくば1000になります。次回も入賞目指して頑張りたいと思います!

関連記事

2022 レン耐in筑波サーキットに参加してみた