先日の記事でペーパードライバーの私がはじめてポルシェ・マカンを運転した時のことをお話しさせてもらったが、その日以来なんとなくマカンを運転することへのハードルが低くなった。その時は高速道路のサービスエリアからサービスエリアまでの1区間を運転するだけの体験版ドライブだったので、今回はもう少し長く運転してみようと思い、なんと下道を2時間運転してみた。
マカンドライブは山あり街あり
前回マカンを運転しようと思えたのは、早朝の高速道路という運転しやすそうな環境だったから。しかし今回のシチュエーションは週末の昼間、のんびり下道でいくつか山を超えて海まで出ようという計画。とてつもなく難易度が上がっている…。ここで私の心配事をいくつかあげいきます。
1つ目、車線が狭い。下道の車線は広いところもあれば狭いところもあり様々。特に都内の道路はめちゃくちゃ狭い道も多く、車幅が1,920mmもあるマカンで走っているのを見ると、よく通れるなぁと思うことがしばしばある。私は車幅感覚がない訳ではないと思うのだが、いつもなんとなくで走っているので自信がない。ETCゲートすらドキドキしながら通っている。というわけで車線の狭さが心配なのが1つ目。
次に峠道。峠道に至っては多分車で走るのははじめてなのではないだろうか。バイクでは走り慣れているけれど、車での走り方は違いがあるのか?ポルシェのくせに遅え!って思われないか?など峠道の走り方が心配なのが2つ目。
そして最後、駐車。駐車に関しては本当に意味がわからないくらいできない。同乗者の方の操り人形になることでなんとか乗り越えてきた。しかしマカンは曲者。マカン歴2年を迎えようとしているダルマッサイでさえ、一発で入れられないこともあるのだ。そんな様子を見ていたら自分にできる気がしないということで、駐車できるか心配なのが最後の3つ目。これらの心配事を抱えながらドライブをしてみて、実際どうだったのか1つずつお話していきます。
車線が狭い
車線に関しては運良く今回走った道にそこまで狭い道路がなかったため、走りづらいと感じることはなかった。ちょっと狭いかな?と思う道をトラックとすれ違うときはドキドキしたけれど、一般的な下道の道路なら何の違和感もなくマカンで走れることがわかった。ただ、道路脇の草が伸びてきていたりすると絶対に擦らせたくない!という思いで、中央線ギリギリまで寄っていることはあったかもしれない(汗)
また、高速道路で感じた「まっすぐ走りづらい」という点は、下道ではまったく感じなかった。もしかしたら車線がピッタリハマっていて余白がないので、フラフラする余地もなくなって安定して走れていたのかもしれない。
峠道の走らせ方
バイクで峠道を走るときは、カーブの前で十分スピードを落としてコーナーに進入、立ち上がりでしっかり加速。というイメージで走っている。コーナーの先になにがあるかわからないし、安全第一。
では車の場合はどうだろう。前を走る車の走らせ方をみていると、そこまでコーナーでブレーキを踏んでいる感じはしないし、減速も緩やかな感じがする。かといってコーナーに突っ込んでる感じもないし、一定の速さで走っているようだ。ふむふむ、ならば真似して走ってみましょう。
コーナリングに関しては流石の安定感で車体が振られる感じもなく地面にピタッ接着したまま曲がっていってくれる。これなら過度に速度を落とさなくても安心してコーナーに入れると思った。
しかしブレーキングが少し難しかった。下り坂では多分エンブレを効かせながら走るのが良いのだと思うのだが、マカンはアクセルを離しても減速していかない。マニュアルでいうとクラッチを切った状態のような感じで、惰性で加速していく。なのでアクセルの加減でスピードを調整するのは難しく感じた。逆に言えばバイクのように加速と減速をキビキビして走らせるのが気持ちいいなぁと思った。
駐車は難しい
この度のドライブで1番苦戦したと言っても過言ではないのが、駐車だった。駐車場の枠線を確認しようと思ってサイドミラーを見ても、何もサイドが見えないのだ…。運転席側の線は覗き込めばなんとか見えるが、助手席側は全く見えない。なのでサイドミラーで枠線に入っているか確認しながら駐車するのはとても難易度が高いと思った。バックモニターも付いているし、バックミラーには助手席側のサイドが見えるようにモニターがついているので慣れればスムーズに駐車できるようになると思う。それでもなかなかに難しく、この時は駐車場が空いていたので練習も兼ねて何度かトライし、結局きっちり枠に収まったのは5,6回目のトライだったと思う。切り返しては行き過ぎたり戻り過ぎたりしていたので、車というよりはドライバーの問題の方が大きいとは思うのだが、大きい車を操作するにはある程度の経験とセンスが必要なんだなと思った。
最後に
これまでマカンを運転するなんて絶対無理!と思っていたのだが、少しずつハンドルを握る機会が増えてきて運転への苦手意識もなくなってきた。今回下道を2時間走ってみて、まだまだ背筋シャキーンの緊張感漂う運転姿勢ではあるものの、意外と運転しやすいということもわかったので、これから運転席に座る回数も増えていくかもしれない。もしかしたら1人でフラッとドライブなんてこともあるかも。まぁ、そのためにはまず駐車の技術を高めないといけませんね…。