2022年10月をもってCB400SF、CB400SBの生産が終了したのことは記憶に新しいと思います。所持していたことがある人も、全く乗って来なかった人も含めて多くの方が「残念」と声を上げたことでしょう。今回はそんな生産終了してまもないCB400SF、CB400SBが既に価格高騰してしまっているお話。
我が家のCB400SB
我が家にもCB400SBがあり、最終型のモデルとなります。購入時から価格が高騰するだろうと踏んで購入しました。購入当時はまだ車やバイクの納期遅延などはあまり発生しておらず、注文から半月ほどで納車となりました。2022年10月に近づくにつれて注文が多くなり、さらにはさまざまな納期遅延から納車にも時間がかかっていたようです。
私が購入した際は新車であったため、正規価格となります。その金額はオプションなどを含めて105万円だったと記憶しています。400ccにしては高い部類になりますが、その価格が現在高騰中です。
まさかの新車超え
インターネットにてそれぞれの価格を調べてみるとなんと驚きの価格!
- CB400SF 平均価格67万円
- SPEC2 平均価格67万円
- SPEC3 平均価格79万円
- revo 平均価格138万円
- revo ボルドール 平均価格110万円
などとなっています。revoに関しては平均価格で新車価格を超えており、価格が高騰しているのが分かります。SBよりもSFの方が人気が高いようで、この価格差は維持されていきそうな予感がしています。
上記では平均価格記載しましたが、200万円を超える個体もちらほら見かけます。これらは走行が一桁台という感じで売られており、完全に投資目的として売買されているようです。手数料や売却金額などを考えると単純には計算できませんが、それでも新車価格の倍で取引されているのはすごいの一言。
また走行距離が1万キロ前後の車体でも150万円の値段がついています。我が家のCB400SBは1万キロをちょうど超えたあたりですが、売却し、店頭に並ぶ頃には同等の金額がつくことは間違い無いでしょう。
今買っても良いのか
現在学生であったりして、まだバイクが買えないけどCB400SFに乗りたいなんて思っていたかは非常に困った状況になってしまっているといえます。新車では当然買えませんし、買おうとしても倍近い値段設定。もちろん少し痛んだCB400SFを選択することも可能ですし、revoを選択肢から外すこともできますが、できるなら綺麗なものがいいでしょう。現在の高騰した価格で購入する価値はあるのでしょうか。
私の個人的な考えではどちらも使い方次第だろうと思っています。例えば乗らずに飾るのだということであれば購入しても良いと思います。これからまだ値段には上昇すると思いますし、購入した時から綺麗に保管し、走行距離も伸ばさないようであればもし売却する時が来ても買値以上に値段がつく可能性が高いです。
逆にCB400SFを乗って乗って楽しむんだという人は少し勿体無い買い物かなとも思います。走行すればどうしても劣化しますし、走行距離も伸びます。いくら価値が高い車体とはいえ、傷めば価値も下がります。どうしてもCB400SF、SBをじゃなきゃだめなんだという強い意志があるのならそれは一つの選択だと思いますが、倍の値段は悩むことでしょう。
価値と質は別の話
それから、よく言われていることですが、最近はさまざまな車やバイクの値段が高騰しています。今後車など電気化されることを見越して人気が集中したりしているわけですが、仮に新車価格が400万円の車が1,000万円の値段になったとします。1,000万円の値段ということは車種によってはベンツやBMWなどと同等の値段と言えるわけですが、
「1,000万円の価値があるだけであって1,000万円の車ではない」
ということです。具体的には電子的な部分や、本体の剛性、快適装備などそういったものがパッケージングされているのが現在新車価格で1,000万円する車です。新車価格で400万円の車はどうやっても400万円の車なのです。
最近だとよく盗難の被害に遭い、ニュースにもなっているCBX400F。ものによっては500万といった値段設定になっているわけですが、アグスタ ブルターレ1000が似たような価格です。これが同じ次元のバイクかといえば全くそんなことはありません。なのでこういった価格が高騰してしまった車やバイクは乗って楽しむというよりはコレクションして楽しむという方向にシフトしてしまうと思っています。
最後に
ということでCB400SF、SBの中古価格が高騰しているというお話でした。私としてはこの価格高騰は予定通りと思っており、あの時新車で購入したことは間違いなかったと思っています。ではこれをいつ手放すのかという話になると少し複雑になるのですが、とりあえずは長い期間で所有をしていきたいと思っています。
走行距離も1万キロとなっており、これからもちょこちょこ乗るようであれば価値はどんどん下がる方向に行くと思いますが、プレミア価格で購入したわけではないので、それはそれで良いかなと思っています。