バイク専用ガレージといえば多くのライダーの夢の一つ。私は無事に叶えることができ、ガレージライフを満喫しておりますが、これから簡易的なガレージを作ろうと思っている人に対して、是非ここだけは気をつけてもらいたいという点を挙げていきたいと思います。もちろんしっかりとしたシャッター付きガレージが一番望ましいのですが様々な理由で選択肢から外れてしまう場合もあると思います。今回はあくまでも簡易ガレージを設置する際の気をつけたいポイントです。
簡易バイク倉庫
簡易的なバイク倉庫とは、テントのようなもので、骨組みと布やビニール系で構成されたもの。値段も5万前後のものがあり、しっかりとしたシャッター倉庫が40万円ほどするのでお値段的にはかなりリーズナブルです。しかし、この簡易倉庫は機能的にどうしても足りないと思う部分があり、その辺は可能な限り解消して行くことが大切だと思います。
密閉空間にする
まずバイクガレージで一番大切なのはしっかりとした密閉空間にするということです。雨はもちろん、風だって絶対に入れないというのが大切です。密閉状態でないと、埃が風に舞い、バイクに付着。湿気で埃が緩くなり、乾燥して再び固形化。それが繰り返されるとバイクの表面はザラザラとなり、汚れがこびりついた状態となるので、洗い落とすのが大変になります。しかしこの密閉空間にするというのは簡易ガレージでは少々難しく、ただ買って設置すればいいというものではありません。
スカート付きのものを購入する
簡易ガレージには様々なタイプがありますが間違なく必須なのはスカート付きのタイプ。ドッペルギャンガーなどから出ているガレージはスカートがついており、こういった仕様になっているものを選ぶのが良いかと思います。
スカートを外面に向けてしっかりと地面との隙間をなくすことで、風の進入がなくなります。同時に埃の侵入も激減するので必須装備ともいえます。
地面から少し高くする
簡易ガレージは屋根と壁はあるけど地面は土間のままというものが多いと思います。この土間というのは厄介で常に湿気を帯びており、日常的に地中の水分を蒸発させガレージ内に充満させます。コンクリートの上に置く場合、地中からの水分蒸発はほぼ無くなるのですが、雨が降った場合、簡易ガレージ外に落ちた雨水が地面を伝って簡易ガレージ内に流れてきてしまいます。ですので、5センチでも10センチでもガレージ自体の床を高くすることが重要です。
一番理想なのはコンクリート基礎を打ってしまうこと。コンクリートを中央が若干高いかまぼこ型に打設することで中に水が入りにくくなり湿気の問題は大幅に解決します。
しかしコンクリートは打てないということであれば、ブロックなどを積んで、木製の厚めのコンパネを敷くなんて方法もあります。その場合バイクの重量に耐えられるよう、ブロックを可能な限り細かく配置し、がたつきがないようにしなければ危険な状態にもなり得るので注意が必要です。
簡易ガレージ内でもカバーはかける
ここまで水分と風や埃を排除するために工夫する内容を書いてきましたが、実際問題、物理的に簡易ガレージ内の水分をなくすことは不可能です。その原因が結露です。雨が降ったり、夜になれば簡易ガレージの表面は必ず濡れます。それらが浸透することもあると思いますし、簡易ガレージ内と外の気温、湿度条件で中も結露する可能性があります。
シャッター倉庫でしっかりと断熱材を使っているものであれば結露する可能性は少なくなりますが、簡易ガレージでは布1枚となるのでそこは物理的に限界ということになります。
そのため、仮にガレージ内に入れていてもバイクカバーはか開けるようにしましょう。さらに1枚の布の膜によって水分はかなり軽減できると思います。
理想的な施工場所
理想的な設置場所ですが、
- 既に屋根がある部分
- 下がコンクリートになっている場所
もしこの2つが満たされている場所に簡易ガレージを作る場合はほぼ普通のガレージと変わらない性能だといっても良いかもしれません。しかし屋根があるというのは結構レアで、カーポートの下であったり納屋などそういった場所に設置できる場合のみです。基本的には難しいと思うので、水分対策は可能な限りしたいです。
ガレージの効果と注意点
ガレージの効果については詳しく別記事で書いていますのでそちらを参照してもらいたいのですが、基本的に、汚れないですし、錆びないし、消耗パーツが長持ちすると思って良いと思います。仮にガレージ設置で10万円かかったとしてもその効果は間違いなくあると思います。
注意点としては強風に弱いということです。スカートやフレームを土に固定する場合はかなり強固に固定しないと台風などで飛んでいってしまいます。この辺は取扱説明書をよく読んで、正しく設置してください。台風前には張り縄をするというのも一つの手です。
最後に
ということで今回は簡易ガレージを設置する際の気をつけたいことでした。まとめると、
- スカート付きのものを選ぶ
- 床面は地面より高くする
- 簡易ガレージ内でもカバーはかける
といったことになります。もちろん、地面は土間のままだとしても効果がゼロということはありません。駐輪場や、雨晒しで保管するのに対して圧倒的に良い環境と言えるのですが、せっかく設置するのですから、可能なことは実践し、より質の高い簡易ガレージを作ってみてはいかがでしょうか。