M1000RRの購入を考えている人がメーカーホームページでシミュレーションすると出てくるのが、MモータースポーツとMコンペティションパッケージ。コンペティションパッケージの方が値段が高く設定されているわけだが、何が違うのか。今回はその辺を見ていきたいと思う。
2つの違い
まず2つの仕様は値段が大きく違う。
Mモータースポーツ 3,783,000円
Mコンペティションパケージ 4,280,000円
となっており、その価格差は497,000円。約50万円の違いということになるわけだが、エンジンなどメインとなる部分は基本的に同じとなり、取り付けられている各種パーツに変化が出てくる。この部分に50万円分の価値があるかどうかが肝となりそうだ。
共通する部分
先に共通する部分を挙げていくと、
- エンジン出力
- サスペンション
- ウィングレット
- チタンエキゾースト
- シャシー
- ブレーキ
- バッテリー
- 各種快適装備
これらは共通となっている。Mパワーとなるエンジン出力や、走りに大きく影響する部分はどちらも全て見込まれているので、どちらを選んでも十分M1000RRを楽しむことは可能となりそう。
Mモータースポーツ
Mモータースポーツの装備は「スタンダード」とされていて以下のようになっている
- Mシャシーキット
- Mウィングレット
- Mブレーキキャリパー
- Mバッテリー
- M GPSラップトリガーインターフェース
- カーボンホイール
- チタンエキゾーストシステム
- ギアシフトアシスタントプロ
- グリップヒーター
- クルーズコントロール
- USBチャージングインターフェース
- ETC2.0
- 3年保証
上記でも書いた通り、M1000RRの目玉となるMウィングレットや、高額オプションとなるカーボンホイールなどが標準装備となっており、Mモータースポーツでも十分な「M」を味わうことができそうだ。
Mコンペティションパッケージ
Mコンペティションパッケージの装備は、そのままの名前で以下のようになっている。
- アルマイト加工済みスイングアーム
- Mエンデュラスチェーン
- M GPSラップトリガーインターフェイス
- パッセンジャーキット
- リアセクションカバー
- Mカーボンパッケージ(6部位のカーボンパーツ)
- Mビレットパッケージ(プロテクターなど6部位のパーツ)
- Mシャシーキット
- Mウィングレット
- Mブレーキキャリパー
- Mバッテリー
- カーボンホイール
- チタンエキゾーストシステム
- ギアアシスタントプロ
- グリップヒーター
- クルーズコントロール
- USBチャージングインターフェイス
- ETC2.0
- 3年保証
こちらはMモータースポーツの内容はもちろん標準装備であり、カーボンパーツ満載のMカーボンパッケージ、プロテクター関連のMビレットパッケージが含まれる形となる。スイングアームもアルマイト加工が施されており、見た目にも差をつけているのがわかる。スイングアームのアルマイト加工はオプションでは選べないものの、カーボンパッケージとビレットパッケージに含まれるパーツに関してはオプションから選択することができるため、この二つのパッケージの合計金額が50万円以上なのか以下なのかという部分が焦点になりそう。
価格差は50万円以上
当然といえば当然なのだが、Mカーボンパッケージと、Mビレットパッケージの合計金額は50万円では収まらない。この辺の詳しい金額については別の記事でまとめているので、そちらを参照していただきたいが、3,783,000円を払えるくらいの金銭的余裕があるのであれば、豪華仕様のMコンペティションを購入することをおすすめしたい。
最後に
走りに関しては特別差を持たせてはいないが、Mコンペティションの方がカーボンパーツとプロテクター関連をふんだんに使った仕様であるということがわかった。
とはいえ、私が2021年2月に予約を入れたときは、Mモータースポーツという仕様は存在はしていたが、購入することはできなかった。日本に入ってくるM1000RRは全て(?)Mコンペティションということで、無条件に高い方を選ばされたのだ。もしかしたらディーラーによってはMモータースポーツの入荷があったのかもしれないが、サーキットで見かけた他のM1000RRも全てMコンペティションであったのでMモータースポーツの入荷はなさそう。
2022年はMモータースポーツも選べるかもしれないので、もし購入を考えており、Mモータースポーツで十分と考えている方はディーラーに問い合わせてみることをお勧めする。