M1000RRが我が家にやってきた

2021年のBMW Motorradの最大のニュースといえばM1000RRの発売ではないだろうか。BMW M社によるチューニングが施され『M』の称号を持つことを許された特別なBMW。これまでは車でしかMシリーズは出ておらず、バイクでは初めてM社がチューニングを施したものがM1000RRなのだそう。

私からしてみれば「バイクでもMシリーズがでるんだ〜」くらいの感覚だったが、ダルの興奮具合は凄まじいものがあった。
YouTubeで動画をみたり画像を見ては

「超かっこいい」「飾ってずっと眺めていたい」「これは一生もののバイク」

などなどべた褒めの嵐で、Mというロゴを見ているだけで幸せオーラが爆発していた。

ですが400万円という値段は現実的なものではなかったし、当時所有していたR1250Rは購入してから10ヶ月ほどしか経っておらず、まだまだローンも残っていることを考えると、買い替えという選択肢はなかったと思う。

R1250Rとの別れ

と思っていたのだが、この頃からダルはR1250Rを持ち続けることに疑問を感じていたようだった。
R1250Rはもちろん素晴らしいバイク(らしい…私は中型免許しか持っていないので運転したことがありません…)なのだが、どうにもオールラウンドすぎてバイク特有の刺激が足りないのだそうだ。


さらに追い討ちをかけるように発覚したR1250Rのリセールバリューの悪さ。これがダルにとっては最大の懸念事項であったようだ。買い換えるかは一旦保留にして、ディーラーで現時点でのR1250Rの下取り価格を出してもらうことにした。

この相談に行ったのが2021年2月。R1250Rを購入してちょうど1年経ったころだ。この時すでにM1000RRの予約受付が始まって1ヶ月弱だったと思う。会話の流れでM1000RRの評判を伺ったところ、予約の受注も好評で年内分の予約はすでにいっぱいとのことだった。

結果を先に言うと、R1250Rを下取りに出して2019年式の中古S1000RRを買って、M1000RRの予約を入れた。
M1000RRは次の入荷もいつになるかわからないとのことだったので、お祭りに参加する気分で申し込んでしまったのだった笑

S1000RRの中古価格の高さに驚愕

M1000RRを予約するのはいいが、なぜS1000RRを購入するに至ったかと言うと、R1250Rを持ち続けてM1000RRの入荷を待っても、S1000RRに乗り換えてM1000RRの入荷を待っても、持ち出しの金額は変わらないことが判明したのである…!

簡単にご紹介すると

R1250R 2020年モデル
本体価格    195万円

オプション込み 250万円
    ↓
買取価格    130万円

オプション込み 143万円

S1000RR 2019年モデル

中古価格 220万円

    ↓

買取価格 190万円

こんな感じでR1250Rは1年で車両本体価格は65万円もの値下がりをしてしまっているのに対し、S1000RRは約半分の30万円の値下がりで済んでいるのだ!ちなみにS1000RR新車価格は233万円〜となっているので2019年モデルの車両が今もなおこの値段で売買されていることに驚愕である。

と言うわけでM1000RRの順番が来るまで、のんびりS1000RRでツーリングを楽しむことにしたのである。

チャンスは突然やってきた

そんなこんなでS1000RR生活を満喫していた。

この半年の間にRnineTが仲間になったりしたがこれはまた別の記事でご紹介したい

ダルはS1000RRに乗るたびスタイルの良さに惚れ惚れし、走りの爽快さに酔いしれていた。
もう超お気に入りで、いっそのことこのまま乗り続けるのもアリだと言っていた6月下旬。
S1000RRが納車して半年ほどのことだった。
お世話になっているディーラーさんから一本の電話が入った。

お久しぶりです〜、BMW Motorrad 〇〇です〜。

実はこの度、他の店舗でM1000RRを予約していたお客様のキャンセル分が出まして、ダルマッサイ様の予約分としてまわってきたのですがいかがなさいますか?

これには2人して

ええええ〜〜〜〜〜!!!!!喜?驚?!!

という感じだった笑
年内に順番は回ってくることはないだろうと思ってS1000RRを契約し、なんなら2週間前にRnineTを納車したばかりだ。こんな散財なことあるだろうか笑

だが男ダルマッサイ、そのまますぐローンの審査に入ることになった。そう、彼は見栄っ張りなのである。ここでやっぱりやめますなんて言う男ではないのである。

正直迷いがなかったわけではない。S1000RRですら、その性能をすべて出し切れていないのにさらに高性能なバイクを手に入れての宝の持ち腐れなのではないか、公道で使用するには尖りすぎていて乗りづらいのではないかなど不安な点はあった。

しかしそれ以上に「M」のロゴが、デザインがカッコ良すぎたのだ。

RnineTを納車しにいった際、他の方の分のM1000RRが展示されていたのだが、それはもうかっこよくて堪らなかった。もともと大絶賛していたS1000RRのスタイリングを元にMのカラーリングと、カーボンを存分に使用した一目見て最上級のバイクだとわかるデザイン。ディーラーさんも上がりのバイクと太鼓判を押していた笑

これからよろしくM1000RR

紆余曲折あったがM1000RRを手に入れることができて、少なくとも私は満足している。

私は乗れないし二人乗りでもご遠慮したいところだが

このタイミングを逃して来年になって順番が来たとしても、今のような気持ちの高まりはなかったかもしれない。「えぇい、ままよ!」と勢いでいってしまったが、やはりチャンスは今しかなかったのだと思う。

M1000RRを手に入れたことでバイク置き場に行く時間が増えたし、少しの時間でもバイクに乗ろうかなという気持ちになる。M1000RRの汚れが気になるついでに、他のバイクも綺麗にしてあげようかなという気持ちにもなったりする。

M1000RRを手に入れたおかげで趣味の一つだったバイクが、趣味の主軸になったように思う。
バイクに乗る機会が増えたおかげで運転技術も徐々に向上しているような気がするし、もっともっとうまく走れるようになってスーパースポーツバイクにも乗ってみたいと思うようになった。
私は中型免許しか持っていないのだが、これを機に大型免許に挑戦して自分でM1000RRを運転できるようになりたいというのが、当面の目標である。

その代わり失ったものは大きかったですがね…💸