RnineTは新車と中古 どっちで買うのが良いのか

RnineTは2021年にマイナーモデルチェンジが行われたことで、興味をもった人も多いと思う。2021年モデルから電子制御スロットルが搭載され、より快適にツーリングが楽しめるようになった。

そしてRnineTの魅力といえばやはりスタイリングなのではないだろうか。RnineTのスタイリングが気になっているという方へ、あえて私は中古のRnineTを推していきたい。どうしてそう思ったのか、私なりに4つのポイントが思いついたのでお話していこうと思う。




RnineTの在庫は少ない

BMWのディーラーに行くたびに驚かされるのが、展示車両の少なさだ。よく行くディーラーは関東でもそれなりの規模のディーラーなのだが、モデルチェンジされたばかりのRnineTやS1000Rなどの展示車両はないし、中古車ブースの展示車両もスカスカだ。

それというのも、コロナ禍によるバイクブームが起きているそうで、新車・中古車問わずものすごい販売数なのだそうだ。

特にRnineTの新車に関しては次回入荷が未定なんだとか。(2021年10月現在)この状況になった背景には、もともと人気車種だったのもあるが、2021年にマイナーモデルチェンジを行ったことでさらに注目が集まったこともあるだろう。

ということで、これからRneniTを欲しいと思っている人は注文を入れても、いつ手に入るかわからないということになる。そうなると次の選択肢は中古車を探すということになると思う。

RnineTの中古車を検索すると全国で35件と出てくる。(2021年10月現在)
しかしこのうちの15件は新車なので、純粋な中古車は約半分の20件ということになる。全国で20件となるとかなりの少なさだ。

しかもその中古車はマイナーチェンジ前のモデルにもかかわらず、新車価格から50万円ほどしか安くなっていない。
(50万円あればバイク1台買えてしまう金額ではあるが…)
これでは中古車を買うお得感がないように思うかもしれないが、逆にこう考えることもできるのではないだろうか。

今度、自分が手放す際にも高く売れるのではないか、ということだ。

これは実際に私も経験したことなのだが、以前所有していたS1000RRの例をあげてみたい。このS1000RRは2年落ちの中古で購入し、なんやかんやあって半年ほどで手放すことになった。その時に購入価格のマイナス30万で買い取ってもらえたのだ。
こんなに高値で買い取ってもらったのには、走行距離が影響しているのではないかと思う。

RnineTは中古でも走行距離が少ない

このS1000RRは購入時走行距離が1,000kmで、売却時には2,000kmになっていた。

販売価格は購入時220万円で、売却後に市場に出た価格は218万円だった。

走行距離が伸び、年式が6ヶ月古くなったのにも関わらず、価格の下落は2万円と言うことを考えるとかなり高値を維持していると言える。

RnineTの中古車両は走行距離が少ない車両が多い。現在出品されているもので1万kmを超えている車両は2台しかなかった。

全体的に出品数は少ないが、走行距離が少なく程度のいい車両が多く、中古で購入しても価値が残っているということになると思う。

カスタム

RnineTを中古で購入するに向いていると思うポイントにカスタム性が高いという点がある。RnineTはクラシカルでシンプルなバイクなのでカスタムパーツがたくさんあるのだ。カスタムをしていくことで自分だけの個性的なバイクを作り上げていくという楽しみ方もできる。

ただ、難点があるとするならば一つ一つのカスタムが高額なのだ。ダルマッサイがカスタムしたいと言っていたマフラーは15万円、ハンドルは8万円、シートも8万円…。このようにあっと言う間に何十万も吹っ飛んでしまう…。

しかしたくさんの諭吉をつぎ込んでカスタムをしたからといって、売却時の査定額にはほとんどプラスにはならないのは注意したい。R1250Rを購入した際は、約50万円分のBMWMtorrad純正パーツカスタムを行なったが、1年後に車両を売却した際、査定されたのはたったの10万円だ。車両とは違い、パーツの価格は下落しやすい。全て自分でバラし、メルカリなどで売るのであればそれなりの価格になるがその労力もなかなかかかる。

とはいえ、RnineTに乗っているのだからノーマルで乗りたくないと言う気持ちもある。それならば中古車を選択し、少しでも車体価格を抑えてカスタムパーツにお金をかけるという買い方も視野に入ってくる。

排出ガス規制ユーロ5に適合したことで大人しくなった?

2021年モデルのRnineTはユーロ5に適合したことで大人しくなったと言われている。ユーロ5適合以前のモデルのRnineTの動画をYouTubeで見てみると、確かにいい音だと感じられた。しかし、しばらく乗っているとユーロ5対応の車体でも音量が大きいことに気がつき、そこまでの差はないのではないかと考えるようになった。車検に対応するかしないかは置いておいて、音に迫力を持たせたいのであればユーロ4でもユーロ5でもマフラーの改造が必要になるのかなと思う。

それでもユーロ4の方が音量的には大きいと思うので、純正マフラーから変更するつもりがなく、出来るだけ音量を求めるのであれば、中古のRnineTを選択すると言うことになりそうだ。




気になる中古車を見つけたら迅速に

私がRnineTを中古で買うべきだと思う点は「納期が早い」「中古でも価値がある」「初期費用を抑えてカスタム費用に充てる」「ユーロ5適合前の車両」の4点だ。

この中のどれかに魅力を感じるようなら中古車を検討してみるのも良いかもしれない。

特に中古車は気がつくとあっという間に売れてしまうことが多い。本当に一期一会なのだ。なので、気に入ったカスタムパーツがついていたり、程度が良い個体であったりと自分の求めている条件に合っている車両があれば可能な限り早く購入を決断することをお勧めしたい。

反対に、今回のモデルチェンジにより搭載された電子制御系統の快適装備などのアップデートされた点に魅力を感じるのならば間違いなく新車で購入することをオススメする。

ダルマッサイは2021年モデルのRnineTを購入して大変満足している。が、やはりカスタムは順番に少しづつ…という感じになっている(笑)これから長く乗る予定でのんびりカスタムをしていこうと思っているので、これもまた楽しみの一つではある。

新車でも中古でもRnineTの魅力は変わらない。この記事が少しでも購入検討している方の参考になればと思っている。皆さんもRnineTライフを楽しみましょう!

RnineT2021年モデルのノーマルマフラーサウンド