我が家にマカンターボが納車されて1年半が経とうとしている。この1年半、頑なに運転席には座ってこなかった私なのだが、先日ついにはじめてマカンターボを運転してみた。
なぜ運転しなかったのか
私の運転の腕前は白帯初級とでも言おうか…。運転歴でいうと
- E46M3(マニュアル左ハンドル)
- 日産ルークス(軽自動車)
- アルファード(ミニバン)
という三者三様なラインナップ。とは言え、どの車両も数キロを数回ほどしか運転していないので、ほぼペーパードライバーと言って間違いない。なのでマカンが納車された時も運転してみたい欲よりも傷つけたらどうしよう…という意識の方が強く、ハンドルを握ることはなかった。
マカンは車体が大きく、車幅は1920mmもあり、車の運転に慣れている人でも最初は感覚を掴みづらいのだそう。さらにはマカンのフォルムの特徴でもあるが、タイヤホイールが大きく張り出しているため、自分が想像しているよりもさらに大きく感じるらしい。
そんな話を聞いていたら都内の一般道を走ることは愚か、高速道路すらハードルが高く感じてしまっていた。
そんなこんなでずっと運転せずにいたのだが、先日、早朝ガラガラの高速道路を走るタイミングがあり、少しだけ走ってみようということになったのである。
運転してみた感想
ハンドル
ポルシェのレビュー記事などでハンドルが重いという記事をよく見ていたのでどんなもんなのかと運転してみたが、思っていたよりは重さは感じなかった。というよりも意識していなかったかもしれない。それよりもハンドルのクイックさに驚いた。ハンドルを少し触るだけで車が動いてしまうのだ。アルファードは少し触ったくらいじゃ右にいったり左にいったりしないのだが、マカンはちょっとハンドルを切るとクンっとその方向に動いてしまう。ちょっと右に寄ってるかなと思って左に切ると予想以上にクイックに動くので、また右に…という感じで、車のどっしり感はあるはずなのにとてもフラフラ走行になってしまった。サーキットなどではこのくらいダイレクトな挙動が求められるのかもしれないが、運転に不慣れな私には少し扱いづらく感じてしまった。
加速感
まず最初にポルシェを感じたのはスタート時の踏み込み。普段運転しているアルファードはグーっと踏んでも緩やかに走り出すのに対して、マカンはグッと踏んだら回転数がブンっと上がりグワっと走り出す。(擬音だらけでわかりにくくてすみません)タコメーターが一気に吹き上がるので目からも加速感が感じられ、その動きにビビって全く踏み込めなかったのだが、その一瞬で「ふわぁ〜ポルシェすごい〜」となるくらいにはパワーを感じた。高速道路で合流の時に少し踏み込んでみようと思ったのだが、相変わらず回転数の上がり方にビビってすぐにアクセルを緩めたのだが、それでも十分なスピードが出ていたので私にとってはとてつもないモンスターマシンに感じられた。
足元は確かにちょっと狭い
ボルシェはドイツ車なので左ハンドル仕様に車が作られているらしい。それ故、コックピットの形状も運転席と助手席で違い、右ハンドル仕様のマカンターボは助手席のほうが足元が広くなっている。これまで助手席にしか座ったことがなかったので気づかなかったのだが、運転席に座ってみてたしかに足元は狭めだなぁと感じた。自然に足を置くと、左足がちょっと窮屈になる感じ。ただ、それも『助手席の足元の作りに比べると』というだけなので運転に支障はないし、疲れるというわけでもないので特に気になるレベルのものではないかなと感じた。
マカンターボを運転して改めて思ったこと
さて、ほんの少しではありますが初ポルシェ、マカンターボを運転してみて感じたことは
運転するのも楽しいが、乗ってるだけでも十分マカンターボを堪能できる。
ということ。
マカンターボが納車されてだいぶ経ちますが、私のミーハー心はまだまだ踊っている。今日はポルシェに乗るんだ♪というだけでもテンションが上がるし、乗り込む前からドアの重みに高級感を感じたり、SUVなのに座席が低くて乗り降りしにくいところすらもスポーティーでいいなぁと思ってしまう。
私的にはそういったポルシェに乗ってる!という満足感が重要で、マカンをどんな風に走らせたいかというところはあまり重要ではないのだ。
マカンは車体も大きいし、燃費もいいわけではないので普段乗りに向いているとは言えないと思う。なので、マカンに乗る日は特別な日であり、マカンでドライブするだけでも一大イベントなのだ。そんなふうに特別な日に乗るからこそ、マカンはずーっと特別な車でいられるのだと思う。
私が普段のスーパーへの買い出しに使うようになってしまったら、マカンはただの車になってしまうような気がする。やっぱりマカンターボにはヒールを履いておめかしして乗って、ポルシェには綺麗な女性が乗ってるんだ!と思われていたいなと妄想しているのでした。