NEO STANDARDレースに参加してみた

これまで何度かサーキットを走行会やフリー走行で楽しんできていましたが、前回のレン耐に続き第2弾、NEO STANDARDというレースに参加してみました。レン耐とは本気度が少し上がり、周りのライダーたちも非常に速くなっていきます。今回はNEO STANDARDに参加してみた感想です。




NEO STANDARDとは

NEO STANDARD(以下ネオスタ)についてですが、モビリティリゾートもてぎの公式ホームページから抜粋すると、

  • 個人戦ではなくチーム戦
  • チームは2名でリレー方式
  • New、Enjoy、Original STANDARDの略
  • 全2戦で、もて耐のシード権を獲得可能
  • 250cc以下、4ストロークマシンで車両ごとにクラス分け

といたものになっています。また走行可能なマシンについては、

  • CBR250R
  • VTR250
  • YZF-25R
  • Ninja250
  • G310R

の5カテゴリが走行可能だそうです。G310Rに関しては250ccではありませんが、単気筒であることや出力の関係上参加することが可能なようですね。

ビギナー向けのレースと言われており、初心者から上級者まで走行されているかと思います。私は初心者に分類されるわけですが、上位陣はもて耐のシード権を狙って本気で勝ちに行っているの人もいます。

今回のレースではVTR250がいなかったようなので、4カテゴリの戦いという感じです。ビギナー向けとはいえ、スタートからフィニッシュまでちゃんとしたレースの流れで進みますのでレーサー雰囲気はしっかりとあります。私はG310Rで参加になります。

1人では走れない

もしレースに参加したいと思っていてもどこかのチームに所属することは必須になります。というのも

「レースは1人ではできない」

からです。この1人ではできないというのは1人では走行できないという意味ではありません。2名1チームが基本ではあるのですが、1人で走る方もいます。なので走行自体は1人でも良いのですが、レースにはサポートがどうしても必要になります。そもそもレース用のバイクにはスタンドが ついていないので、レーシングスタンド等を使わないで自立させることは不可能です。そのため走り出しも終わりもサポートが必要になります。また、車検であったりレースのルールや手順というものがあり、それらはある程度経験がないと勝手がわかりません。

車でもバイクでもレーサーのイメージは、「ドライバーがメインでお付きの人がいる」と思う方もいるかもしれませんがとんでもない。全員で1チームなのです。ドライバーは運転担当というだけでいろんなところで活躍している人がいます。




1日の流れ

ざっくりですが1日の流れは、

  1. 受付
  2. フリー走行 15分
  3. 車検
  4. 予選 20分
  5. ブリーフィング
  6. スタート前チェック
  7. 決勝 16LAPS

となります。それでは私のその日の行動です。

フリー走行

受付はチームが済ませてくれていまして、早速フリー走行になります。私のパートナーには「沢山走っていいよ」といっていただいたので、15分間全て走らせてもらうことになりました。

G310Rを走らせるのは2回目ではあったのですが、あまり慣れていないということもあり、ありがたく練習させていただきました。とはいえ15分間の走行ですとせいぜい5周程度で終わってしまいます。私の場合素人なので自分の練習時間という意味合いで走らせてもらいましたが、実際にはウォーミングアップであったりマシンの調子を見たりとそういった時間になるかと思います。

5周では何か掴めるということはなく、少しなれてきたなという感じで終了です。




予選

いよいよ予選です。レースといったら予選で、この予選のタイムが早ければスターティンググリッドが前になります。この辺もこれからレースをするんだなという意識をもたらせてくれますね。

私たちは3週ずつ走行することにし、パートナーに先に3周してもらい、その後私がアタックします。周りは半端じゃなく速いので私の場合無理せず無事に帰還することを中心にアタック。結果は最後尾あたりです。逆に気楽にスタートできるくらいの心構えで決勝に臨みます。

私の場合周りがかなり速いので基本的にいつでもクリアラップという感じでしたが、上位を狙っている人はいかにクリアが取れるかというのは非常に重要でしょう。また2人でせいぜい6周くらいしかできないため、1人3周ずつということになります。この短い時間に結果を出すというのはなかなかに困難で、運も重要になってきそうです。

決勝

決勝は16周ということで、1位の方が16周達成した段階で全ての方がチェッカーを受けます。私たちは1位の方に周回遅れにされているので15周しか走っていないということになります。

スタートは、私がビビっていたのでパートナーに託しました。パートナーは無事に7周ほど走行し私の出番です。レースというのは不思議なもので途中スタートにもかかわらず少し緊張します。これまでバイクに乗ってきて緊張したことはほぼありませんでした。そもそもバイクと緊張は結びつくものではないとも思っていました。「レース」と名がつくだけで異様に緊張します。

実際に走り始めて思うことは、パートナーが作った順位をできるだけ落としたくないということと、転倒しないで帰りたいという2点です。しかしこの二つは相反しており、よりアグレッシブに攻めれば攻めるほど自分の限界を越え、転倒の危険が高まります。フリー走行や、予選の時よりもより速く走る努力をしながら安全にと絶妙な気持ちで走行し無事にチェッカーを受けることができました。

終わってみれば順位も良いわけではありませんでしたが、無事に帰ってこれたことにとりあえずホッとして、ちょっとした課題や少し掴めそうな部分もあったのでこのレースは収穫アリだというところで表彰式です。




表彰式

冒頭でも書いた通り、ネオスタでは5カテゴリに分類されておりその中で順位が決まります。今回はVTR250がいなかったので4カテゴリとなりました。そして私たちが参加したG310Rのカテゴリではチーム内の別メンバーが入賞したのです。本当に素晴らしい走行でした。

最後はお片付けをして解散となります。レン耐以上に本格的なレースに参加することできて非常に良い経験になりました。私と周りを比べるとまだまだ差がありすぎてとてもレースと言えるものではありません。レースはバトルというものがあり、そういったシーンは残念ながらほとんどありませんでした。

もう少し周りの実力に近づいてくるとそういった景色も見えてくると思うので、今後より技術を高めていきたいと思います。