MFJライセンスを取得しました!

今回は私ダルマッサイがMFJライセンスを取得するという話です。あまり本格的にのめり込む予定ではないのですが、今後実施されるレースに参加予定なのでその参加資格としてライセンスの取得が求められます。しかしこのライセンス、ただ講習をうければ取れるというものではなくテストが待っています。果たして無事に取得できたのでしょうか。




MFJライセンスの取得方法

MFJライセンスとは2輪のライセンスとなっており、様々な種類が存在します。私が取得したライセンスは「ROAD RACE」というもので、そのほかには、モトクロスやエンデューロなど全7種ほどが存在するようです。ライセンスの取得には複数回サーキットに通いゲットする方法と、1DAYゲットと呼ばれる1日で取得できるものがあります。私は1DAYゲットで取得しました。講習を受けたサーキットはモビリティリゾートもてぎ(旧ツインリンクもてぎ)となります。

MFJライセンス取得の条件で一番厳しいのは3時間のスポーツ走行経験が必要になる部分です。仮に1日に2枠の走行を行ったとしても、最低3回来る必要があり、座学講習などと合わせると4〜5回サーキットに来なければいけないということで数ヶ月かかることもあるかと思います。その点1DAYゲットでは朝から夕方までみっちりではありますが、1日で取得することが可能ですので移動費などを考えるとかなり割安になるかと思います。

ただし2022年の開催に関しては既に終わっているようなので、これからどうしてもライセンスが必要になる場合はサーキットに通う必要があります。

まずは座学

受付は7時15分〜8時となっており、8時から開校式です。その後、午前中の全てを座学講習に費やすします。座学というのはどうやったら速く走れるのかや、レコードラインがどうとかという話は一切なく、基本的に

  • マナーに関して
  • 走行ルールに関して
  • 危険走行に関して
  • 過去の事故事例に関して
  • フラッグの意味に関して

などとなります。これらの学習が完了すると、いよいよテストとなります。20問ほどの○×問題が出題されます。普通の自動車試験の○×問題のようなものですね。これを解答したら午後から実技に入るわけですがこの時点で筆記試験が合格かどうかはわかりません。




午後の実技試験

さぁいよいよお待ちかねの実走行になります。上記ではライセンス取得には3時間のスポーツ走行が必要と書きましたが、1DAYの場合は実際に3時間全て走らず、休憩等も含めて3時間で良いようです。ですのでその日のスケジュールは

  1. ピットアウト、インを含めたスロー走行(10分)
  2. スロー走行でレコードラインをひたすらなぞる(40分)
  3. フリー走行1(20分)
  4. フリー走行2(20分)

と言った感じになっており、実働で走る時間は約90分ということになります。時間的には説明や、休憩も入りますので12時45分〜16時頃までかかりましたが、全部含めて3時間といったところでしょうか。

試験に関しては主にフリー走行時にそれぞれの走りを見られます。これもスピードが速いから合格ということではなく、擬似的にイエローフラッグやホワイトフラッグなどが出されます。それらが出されたときにしっかりとルールを守れるかなどを確認しているようです。

試験の難易度

試験の難易度としては決して難しいものではありません。この日は10人の参加者がいましたが全員が合格しました。筆記試験に関しても数問間違えている人もいたみたいですが、無事合格していたので満点必須というわけではないようです。

実技では、特に大型バイクで参加する方に注意が必要かと思います。私も今回M1000RRで参加したのですが、性能は周りと比べてもダントツです。ダントツの性能ということはストレートスピードが桁違いすぎて、並の大型バイクも置き去りになります。ここで重要なのは自分が抜いていく側になっているということ。走りに集中しすぎ、イエローフラッグが出ていることに気が付かず、追い抜いてしまえば失格になる可能性は高いです。250ccなど、どちらかというと抜かれる側であったり、そもそも追い抜こうと考えていない人はまずその部分で引っかかることはありませんが、追い抜く側の方はよくフラッグに注意する必要があります。

また、フライングしたり、ピットロードを制限速度以上で走行した場合はペナルティが課せられます。その際はピットスルーということをしなければいけません。フリー走行時は特にペナルティがなくても試験の一環としてピットスルーを指示されます。その掲示はホームストレートで行われるのですが、M1000RRが200km/h以上で加速している中、掲示板の文字(自分のゼッケン番号が表示されている)を読む必要があります。これが速すぎてとても見にくく、見落としそうになります。またこれに集中していると第一コーナーが目前に迫っており、ブレーキが間に合わないなんてことが起こる可能性があります。ですので速度のでない小さいバイクであればそれほど困ることはないと思いますが、200馬力前後のバイクで参加する人は十分に注意が必要です。




合格発表

無事に2回のフリー走行を終えると、最後は合格発表です。午前中に実施した筆記試験と午後のフリー走行の結果で合否が決まります。○×問題に関しては、それほど難しくなく、引っ掛け問題などはありますが素直に解けば全然問題ないと思います。実技試験は、イエローフラッグ時に追い抜かないことと、ピットスルーを見落とさなければほぼ合格できるのではないでしょうか。

今回は上記でも書きましたが10人全員が合格することができました。過去に不合格になった方の話もされていて、その人はアクセルを開けられない、悪く言えば「あまりにも遅い」という方だったようです。運営側がこの速度の人を普通に走る集団に混ぜるのは危険と判断したようで、「もう少しスキルアップしてから再度取得しましょう」という感じで不合格にしたそうです。ですのでよほどのことがない限り取得はできると思います。

ライセンスを取得する目的

ライセンスを取得する目的はやはり「もて耐」がほとんどのようです。2022年度のもて耐は9月に実施される予定で私もこれに参加するためにライセンスをとりにきたわけです。ライセンスを取りに来るくらいだからみんなめちゃくちゃうまいんだろうなと思ったのですが、実際には初心者の方も多く、それほどレベルが高いというふうには感じませんでした。これはめちゃくちゃ安心できたポイントです。また最大でも20人ということで、もてぎのサーキットにしてみるとかなり空いているとも言えます。今回はさらに10人ということで伸び伸び走ることができました。




最後に

ということで私も無事にMFJライセンスを取得することができました。フリー走行は5番目くらいから走行開始し、前の4台はM1000RRのパワーで抜いてしまうのですが、その後が本当に孤独でした。(私の技術ではない) その後は前にも後ろにもだーれもいない状況で、抜かれもしないけどコースが長いのでなかなか追いつきません。あまりにも誰もいないので「まさかチェッカーフラッグ見落としている!?」など途中不安になりましたが、実際にはまだ続いていました笑

モビリティリゾートもてぎをこんな形で思う存分楽しめたのは本当に良い経験になり、スキルアップにつながったと思います。7月には練習走行などが予定しているのでそこでさらなる上達を狙っていきたいです。

関連記事

初めてツインリンクもてぎを走ってみた感想