先日初めてBMWmotorrado R18 transcontinentalという車体に試乗しました。私自身購入を考えた上での試乗ではなく、興味本位でといった感じで試乗を行ったわけです。もちろん乗ってイメージが変わり、ほしいと思う可能性はありましたが、残念ながら私の物欲センサーは反応せず、良い経験ができた程度で終わりました。しかし、私が感じていたのは意外とR18って人気ない?という事でした。
関連記事
BMW R18 Transcontinental に試乗
店内はR18だらけ
私がよくいくBMWmotorradにはheritageシリーズゾーンが存在します。通常の店内とは違い、木や黒を基調にした少しお洒落な空間です。現在heritageシリーズは、RnineTシリーズとR18シリーズのみで、これらのバイクが並んでいるわけですが、圧倒的にRnineTが少なく、R18だらけな印象を受けました。
RnineTは非常に人気が高いらしく、現在の半導体不足の影響もあり、なかなか新車が入ってこないとのことです。そのため、展示されている車体はどんどん売れてしまい数が減ってしまいます。しかし、R18も同じようなことが起きてもよさそうですが、なかなか売れているような感じもしません。
中古市場を見てみると
次にgoobikeで中古市場を見てみると、2022年6月の段階で約100台のR18が掲載されています。RnineTも約100台ほどなので、数としては同じなのですが、RnineTの場合「展示車あり」と書かれた新車がほとんどありません。ほとんどが「注文販売」となっています。R18はかなりの数が展示されているようで、ここでも売れていないことがよくわかります。特に私も試乗したR18 transcontinentalは特に展示車両が多い印象を受けました。確かにtranscontinentalは400万円オーバーの車体ですのでそうそう購入する人はいなさそうです。
やたらと試乗を進めてくる
お店的には在庫を抱えるわけにはいかないので次から次へとバイクを捌いていきたいことでしょう。しかしR18はどうやら販売の動きが悪いということがわかりました。そうなると少しでも多くの人に触れてもらいたいと思うため試乗を進めてきます。
ちなみに私も自分からR18を試乗したい!と熱望したわけではなく、営業マンに勧められたから試乗してみたと言った感じです。それも点検でバイクを持っていた時なのですが、点検自体はそれほど時間が掛からなかったと思いますが、1日貸してくれました。
おそらくはBMWmotorradの本部からは「売れ!」といわれているのでしょう。営業マンも大変です。
私が乗ってみた感じ
私が乗ってみた感じは悪い印象はありませんでした。とはいえ、元々好きなカテゴリではなかったので、ほしいとまではいきませんでしたが、車格や鼓動感などは気持ちがいいものでした。しかし、アメリカンを乗り続けている人にはどう映るでしょうか。この辺は私にもわかりませんが、やはり王道のハーレーなどに魅力を感じるのかもしれません。R18はどちらかというと、BMWmotorradディーラーとの付き合いが深くい方が、ディーラーを変更せずに購入できるアメリカンという感じなのかもしれません。
どうすればR18の人気が出るか
これは私の好みの問題になるので賛否あると思いますが、私はもう少しコンパクトで取り回しの良いアメリカンタイプの方が興味が湧きそうです。R18は確かに1,800ccの巨大エンジンがチャームポイントではありますが、少々重すぎます。RnineTのエンジンをそのまま使うのは芸がないですが、それほど大型化せず、RnineTよりも鼓動感が強いエンジンにすればもう少しスッキリしそうです。
そもそもR18は1936年に発売されたR5というバイクをモチーフにされています。このR5をみる限りめちゃくちゃかっこいいと思っていました。これを現在の技術で蘇らせれば人気が出そうな気がするのですが、R18はどうしてこんなにマッチョになってしまったのでしょうか。
最後に
ということで、R18は人気がないのかという話でした。しかし公道で見れば目で追ってしまいますし、私が試乗した時も私が離れた後、人集りができていたので、存在感はすごいのだと思います。とはいえ比較対象がハーレーなどとなり、現在のBMWmotorradの戦略では少々苦しいかなとも思います。もちろんこれは日本での話であり、海外ではどういった評価を受けているかわかりません。マイナーチェンジでもモデルチェンジでもR18がより魅力的な車種になることに期待です。