初心者がバイクでサーキットを1人で気軽に走れるか

ライダーにとってサーキットはなかなか敷居が高く、私も初めてサーキットに行ったときはソワソワしていました。今では何度かサーキット走行を行ったので、慣れましたし、もし新しいサーキットに行くことがあってもそれほど戸惑うことはないと思います。経験者が引率してくれればよいのですがそういった環境にない方は一人で気軽にサーキットが走れるのでしょうか。




意外と孤独

皆さんのサーキットのイメージはどういったものでしょうか。私は既に出来上がったコミュニティが存在し、そこに割って入っていくような、コミュ症には厳しい環境なのかなと思っていました。しかしサーキットに人は集まっていても案外孤独でそれぞれが黙々と走っています。

もちろんコミュニケーションをとろうと喋りかけてくれる方もいますが、そういったことが苦手であればこちらから話しかけることが無くても走行には基本的に困らないと思います。もし自分が初対面の方に話しかけるのが得意ということであれば、「初めてなんで迷惑かけますけど」などと挨拶してみてください。おそらくポジティブな雰囲気で「楽しんでください!」なんていわれると思います。

ちなみに私は基本誰にも声をかけません笑

おすすめは走行会

よく言われることなのですが、初めて走るのなら走行会がおすすめです。走行会は初心者に向けたものが多いので、ルールなどを学ぶことができます。またレベルを合わせてくれる走行会もありますので行きたいサーキットのイベント情報などを見て応募してみるのがよいかと思います。ツナギなしライドなんてものもありますのでこの辺からスタートするとそのサーキットの勝手(この場合、走り方というより受付がどこにあってまず何をしなければいけないのかということ)がわかるので次に一人で来るときも来やすくなります。

そもそもこういった初心者用の走行会などは利用者拡大のために実施しているものです。初心者ウェルカムなのです。サーキットは民間企業にて運営されています。利用者が少なくなれば維持管理が不可能になり廃業となってしまいます。なのでできるだけ多くのお客さんに来てほしいわけです。なので初心者一人ということが遠慮する必要は全くなく、サーキット側からしたら喜ばれることかと思います。

しかしマナーやルールを守ることは必須です。いくら新しい利用者が増えても、マナーが悪い人が多くなればこれまで利用していた人たちが使いにくくなってしまいます。そうなると足を運ばなくなったり、使いにくいという口コミが広がったりしてしまいます。なのでルールとマナーはしっかりと守る必要があります。

しかしなぜサーキットには出来上がったコミュニティがあると思い込んでしまうのでしょうか。それは走行会の雰囲気を感じてしまうからです。走行会は仲の良い方たちが会話も楽しむ場所です。なのでこんなみんな和気藹々している場所は怖いといったイメージが付くのですね。私も初めての走行会は完全にアウェーといった感じでしたが、結構孤独な人もいました。そういった人を見ながら「仲間だ」なんて思っていました笑




実力不足が不安

私もそうでしたが、最初は実力不足が不安でみんなに迷惑をかけてしまうのではないかと考える方が多いと思います。別の記事でも書いていますが、公道の走り方と、サーキットの走り方は全く別物です。サーキットを公道の走り方で走行しても全く早く走ることはできません。

しかし自分は初心者。そういった意味では早く走れる人に迷惑をかけてしまうかもしれません。迷惑というよりは走行スピードが違うということが起こります。20分程度のフロー走行の中、ベテランと初心者では速度差がありすぎて何回も周回遅れにされることでしょう。実力不足を感じているときは間違いなく追いつかれた時のことを考えると思います。追いつかれたときは基本的に2通りのやり過ごし方があって、

  • 気にせず普通に走り抜いてもらう
  • ホームストレートなどで速度を緩め抜いてもらう

といった対処法があると思います。私はホームストレートなど直線が長い部分で抜いてもらうことが多いです。サーキットを走る人は基本的にマナーがよいと思っていて(私がマナーの悪い人に会ったことが無いだけかもしれませんが)ストレートで抜いてもらうと、たいてい手を上げてくれます。「ありがとう」という意味ですがこうやって早い人に先に言ってもらえば自分は安心して走ることができます。

気にせず普通に走るという方法もありです。上手い人は普通に抜いていってくれます。辺にラインを変えたりおかしな動きをするくらいなら普通に走った方が安全です。

走行中も孤独

当たり前ですが走行中に仲間とわいわいすることはあり得ません。ピットでは楽しそうに話していたグループも走行になれば他人です。サーキット内でつるんで走るということは基本ありません。(もちろん先導しているということはあると思いますが) なので別に一人でサーキットへいっても何の問題もないのです。一人で来て誰とも喋らずに何本か走って帰るといった人はめちゃくちゃ多いです。なので最初はソワソワすると思いますが、勇気をもってサーキットへ向かってみてください。




最後に

ということでサーキットを一人で気軽に走れるかという話でした。私も最初は走行会に出て、次は一人で走ってみたいなと思いながらもなかなか敷居が高く、いけませんでした。しかしこんなことやっていても何も始まらないと思い勇気をもって行ってみたわけです。するとどうでしょう。みんな一人で黙々と走っているではありませんか。全然一人で行ってもよい場所なのです。そんな実情を知ってからは全然気にすることもなくなり、行きたいときに行くということができるようになりました。皆さんもサーキットデビューをしたいという人はまずは走りたいサーキットの走行会イベントに参加しその後、一人でサーキットに行くことをお勧めします。