サーキット走行とはタイヤにかなりの負荷がかかるため一般公道を走る空気圧では快適に走ることができません。先日、袖ヶ浦レースウェイを走った際にダンロップさんがいらっしゃったのでM1000RRの純正タイヤである、ダンロップ スポーツスマートTTにおいて、サーキットで最適な空気圧というものを聞きましたので記事にしていきたいと思います。
スポーツスマートTTの最適空気圧
スポーツスマートTTの最適空気圧は以下の通りとのことです。
- フロント 2.0 bar
- リア 1.7 bar
公道で一般的な空気圧はフロント2.5、リア2.9なのでかなり低いことがわかります。リアはここまで低くなると親指で押してもタイヤが潰れるくらい柔らかくなります。
この空気圧に関してはダンロップの販売員さんに確認した数字になります。
DUNLOP SPORTSMART TTとは
そもそもSPORTSMART TTというタイヤは日本では販売されていないようです。インターネットで検索してみても英語のページしか出てこないためほとんど情報がありませんでした。日本で売られているSPORTMAXシリーズとトレッドパターンを比較してみても微妙に違うため、完全に別物と考えて良さそうですね。
ホームページに記載されている適した用途は、ちょうど中間で、競技用とシティ用のいいとこ取りという感じ。私はタイヤの違いに関して敏感ではないので、このスポーツスマートTTというタイヤを評価することはできませんが、M1000RRが純正で履いているタイヤなのであるそこそこ信頼しております。
今のスポーツスマートTTを使い切った場合、同じタイヤを履かせることはできないと思いますので鈍感なりに、今のタイヤの感触を体に刻んて見ようと思います。
タイヤの溶け方
私のサーキット歴は全然少ないので、詳しいことはわかりませんが、M1000RRのパワーでもあまり溶けなかったなという印象です。マシンの金額にビビりすぎてなかなか深くバンクさせることができなかったので端っこまで使い切ることができなかったということもありますが、CB400SBに装着されていうタイヤに比べてあまり溶けなかったなという印象でした。CB400SBはミニサーキットで使用し、平均速度も明らかに今回のM1000RRよりも低いのですが結構ボロボロです。
となると、スポーツスマートTTというタイヤは、BATTLAX bt-50fと比べて
- グリップ力が低くタイヤのもちが良い
- グリップ力はそこそこあるしもちも良い
の、どちらかになりそうです。しかしここは価格的にも後者かと思います。プロのライディングになればかなりボロボロドロドロになるかと思われます。私にはちょうど良いタイヤなのかもしれません。
そもそも空気圧を低くする理由
サーキットでは空気圧を低くするということは広く知られていますが、その理由はタイヤ自体が高温になり、内圧が上がってしまうためです。仮に2.9bar状態で内圧が上がると、さらにパンパンになってしまい、タイヤの理想のスペックから外れてしまいます。タイヤが高温になった際に適正な内圧になるように空気を抜くわけです。
一般的なラジアルタイヤは競技用に作られているわけではないので、抜きすぎ厳禁と言われています。抜いても1割2割程度とのこと。今回はリアで約4割も空気圧を抜いたので結構競技用に近いスペックなのかもしれません。
最後に
こうやって記事を書いて見てみるとこれまで一般道を中心に走ってきた私は様々なタイヤを経験してこなかったと思います。最近のペースでサーキットに行けばすぐにタイヤがダメになると思うのでいろんなタイヤを試していくことになりそうです。違いを感じ取れるかは微妙ですが。