サーキットをしっかりと楽しむといったらトランポです。トランポがあることで肉体的にも精神的にもサーキット走行が楽になり、万が一の時も安心です。とはいえ専用のトランンポを購入しようとなれば数百万を使用することになり、現実的ではないので、現在、私のある手札の中でなんとかしようとした結果、20系アルファードをトランポとして改造することになりました。
トランポのメリット
バイクをサーキットで楽しもうと思うと、それなりのハードルがあります。例えばレーシングスーツ。サーキットでは必ず装着しなければいけない装備の一つですが、バイクには積載がないので、自走でサーキットまで行って楽しもうと思うと、家からスーツを着ていかなければいけません。家から15分くらいの距離のサーキットがある人は良いですが、そんな人は少なく、1時間以上かかることは当たり前。そうなるとそこまでいくのも一苦労です。
また、スーパースポーツタイプのバイクを楽しもうと思うと、ポジションがキツく、サーキットに着く頃には完全燃焼していることも。なのでサーキットを楽しむためにはトランポがある方が絶対に良いのです。
トランポのメリットは、
- 工具やつなぎなどをたくさん積み込める
- 椅子など持っていける
- サーキットまで楽に運転できるし、疲れない
- サーキットから帰る際、疲れていても車の運転は苦にならない
- 万が一転んでも積んで帰ることができる
などなどメリットは多いです。
20系アルファードをトランポ化
さて、私のトランンポの話をしましょう。我が家では20系アルファードが日常の足になっており、仕事から買い物まで活躍しています。これに簡単にバイクを乗せられれば話は早いのですが、残念なことに、3列席を跳ね上げ、2列席を最大まで運転席側に送っても、有効寸法は最大で約1,700mm程度。バイクは大抵2,200mmほどあるので到底乗せることはできません。
そうなると2列目の席を取り外す必要が出てきます。そしてインターネットやYouTubeで2列目席の取り外し方を見ると、なんとたった4本のボルトで固定されているだけということを知ります。そうとなれば簡単に取り外せるので試しに外してみることに。
予想通り簡単に外すことができ、無事2,200mmほどの空間を確保することができました。取り外したのは運転席の後側のシートで、助手席側はそのまま残すことにしました。我が家のアルファードは完全にトランポ化してしまうとそれはそれで困るシーンがあるので、とりあえず3名はゆとりを持って座れる状態を維持しつつ、最大で5人まで人を乗せられるという感じです。これによって日常使いと、トランポのいいとこ取りをすることができました。
フロアパネルを取り付ける
アルファードの床は様々な突起物があり、とてもフラットとは呼べません。ですのである程度段差を解消する何かを施す必要があります。私が採用したのは28mmのコンパネ。これを突起物状の形に切り抜き、フロアに敷くことにしました。完全に敷き詰めるという形にはなりませんでしたが、バイクが乗っている部分だけで問題ありません。これで積み込む準備完了です。
いざバイクを積み込む
そしてバイクを積み込むわけですが、これがなかなか難しい。天井があるため屈みながら入れなければ行けませんし、バイクも斜めに収めなければいけない。さらにアルファードはそもそもトランポとして作られていないので引っ掛けフックなどが少ないのです。なので人が持つはずの頭上の取手や様々な部分を駆使しながらバイクを固定していきます。
しかし、バイクを積み込むときは本当に緊張します。下手にアクセルを開けすぎると、ラダーが移動してしまって転倒の恐れがありますし、下ろす時などは後ろも見え辛く、脱輪しないか心配になります。もし転倒しようものならそのダメージは立ちゴケの何倍もあるでしょう。それを出発時に1回、サーキット到着時に1回、サーキットから帰る時1回、家に着いたら1回と、系4回も出し入れするとなると緊張します。この辺は慣れだと思いますので、バイクを絶対に倒さないという意志のもと積み下ろしをしていこうと思います。
残った課題
とりあえずは無事に積み込むことができたわけですが、積み込んでみて感じるのはやはりアルファードのトランポは適していないということです。最低限2列目右シートを外すことでトランポ化はできたにはできたわけですが、3列目シートも邪魔です。せめて3列目の右側だけでも取り外せばより簡単に積み込むことができそうです。
現状では積み込むことはできるがいつかミスが起きそうといった感じで毎度毎度不安でしかありません。3列目シートの取り外し方を確認し、簡単にできそうであれば外してしまうかもしれません。
最後に
このトランポによってグッとサーキットが近くなったと思います。ディーラーで開催する走行会などもちょこちょこ参加する予定なのですが、毎回どうやってバイクを持っていくか悩みます。前回はトラックを借りてきて運搬しましたが、これからは自分の車で行けるようになると思うと嬉しい限りです。さらにもう少しサーキットにはまってくるようだと、サーキット専用車両を作成しようかななんて思っているのでその時のもこのトランポは大いに役立つ予感がしています。