ポルシェ 718ケイマンGTS 4.0に乗ってみた感想

我が家のマカンターボを点検に出す際にポルシェセンターに行きました。車を預けてすぐに帰ろうと思っていたのですが、営業マンさんと外に並んでいる車両を見ながら談笑していると、試乗車があるということに気が付きます。今回は718ケイマンGTS4.0に試乗することができたので、マカンターボ乗りがどう感じるかという話をしていきたいと思います。ちなみに峠道などは走れないので市街地を走った感じのみの感想となります。




718ケイマンGTS4.0の仕様

718ケイマンGTS4.0の仕様は下記の通り

エクステリアカラークレヨン390,093円
インテリアカラーGTSインテリアパッケージ クレヨン292,315円
パッケージオプションRHD仕様0円
エクステリアドアリリースレバーブラック塗装(ハイグロス)
リアウィングブラック塗装(ハイグロス)
20,371円
58,056円
ドレイブトレイン/シャシーMT
ポルシェセラミックコンポジットブレーキ(PCCB)
0円
1,218,149円
ホイール20インチ718スポーツホイール(サテンブラック)0円
ライトハイキセノンヘッドライトティンテッド(PDLS付)
ライトデザインパッケージ
電動可倒式ドアミラー
215,927円
49,908円
49,908円
コンフォート機能および
アシスタントシステム
パークアシスト(リバーシングカメラ付き)
ポルシェエントリー&ドライブシステム
171,112円
117,130円
インテリアGTS インテリアパッケージ
GTSスポーツステアリング レザー仕上げ
マルチファンクションステリングホイールヒーター付き
スポーツシートプラス(2way電動調節)
助手席ラゲッジネット
493,983円
0円
77,408円
0円
0円
0円
アルカンターラインテリアアルカンターラサンバイザー69,259円
カーボンインテリアカーボンギアレバー32,593円
オプション合計3,256,212円
名称および金額は2020年8月時点のものです

ボディカラーは憧れのスペシャルカラー「クレヨン」。全身真っ黒も好きなのですが、クレヨンの厚塗り感がおしゃれで大好きな色です。

そしてマニュアルミッション。今回の試乗の決め手はマニュアルに乗ってみたいということでこの車両をチョイス。

それでは乗ってみた感想です。

第一印象

まずめちゃくちゃ頭が軽いというのが最初の印象でした。マカンターボはエンジンがフロントに乗っていますし、そもそも軽い部類の車両ではないので比較するのも変な話ですが、718ケイマンGTS4.0はエンジンが背中にあるということもあり、とにかく軽い。ステアリングもぐいぐい入りそうなのでこれは本当に峠道で試してみたいと思いました。

そしてマニュアルミッションのカチッと感。私はこれまでE46 M3のマニュアルに乗っていましたが、これと比べてものすごいガッチリとした操作感。ギアもスコスコ入るので物凄く気持ちいです。またオートブリッピング。スポーツモード以上にしているとシフトダウン時にオートブリッピングしてくれるのですがこれがもう完璧。自分でアクセルを煽る必要がないので、簡単で物凄く気持ちいいです。

あとは高回転NAエンジン。非常にパワフルで甲高い音を奏でてくれます。後ろからは「みゅーん」というかそんな感じの音がしていましたが一種のメカニカルノイズだと思います。これが少し気になりましたが気持ちいのは間違いなし。市街地での試乗ではありましたが、「これは良い道で走れば楽しいかもしれないな」という印象でした。




気になった部分

気になった部分はほぼないですが、強いて言えば積載でしょうか。

私はマカンターボを購入する際、ボクスターと並べて検討していました。最終的に用途と、積載によりマカンターボを選択したワケで、元々積載がないのはわかっていましたが、室内が暑くてジャケットを脱ぎたくてもそれすら置くところがほとんどないという状態。仕方ないことですが改めて積載の小ささを感じました。

マカンも同じ系統

少し走って感じたのは、「下道を走る限りはマカンターボとフィードバックが似ている」ということでした。これはマカンターボが718ケイマンGTS4.0と近い領域にいるという話ではなく、コックピットに収まった時の感じや、アクセルやハンドルからくるフィードバックなどなんとなくマカンターボに共通する感じがしたということです。

私はこの印象をすごくプラスに捉えていて、「SUVとはいえ、マカンターボもポルシェなんだ」という事実を再確認できたという感じでしょうか。とにかくこの経験はポルシェというメーカーの大きな流れのようなものを知れたような気がしことと、よりマカンターボを好きになれたということが何よりの収穫でした。




雑に扱えるMT

さて話をMTに戻しますが、現在ポルシェでMTを選べるのはケイマン、ボクスターのみ。営業マン曰く、911乗りが結構ケイマンに乗り換えているとのこと。911はどんどん大きくなりグランドツアラーといった感じに進んでしまっていて、ケイマン、ボクスターのようなスパルタンさは無くなってきているといっていました。

私もスポーツタイプのポルシェに乗るならMTが欲しいと思っていて、このMTを楽しみにしていたのですが、感想は上記で書いた通り超好印象。E46 M3のMTと比べると、雑に扱ってもマシンがある程度スムースに調整してくれると言うイメージを持ちました。E46 M3は当然オートブリッピングなんてありませんし、しっかりと回転数を合わせてギアを繋げていかないとギクシャクしてしまいましたが、この718ケイマンGTS4.0のMTは誰が乗ってもある程度スムースに走れると思います。オートブリッピングが嫌な人は切ることもできますし、玄人も素人もどちらも十分に楽しめるミッションだったと思います。

スポーツ+に入れっぱなし

この車両にはスポーツクロノが搭載れており、スポーツ+モードまで選択することが可能です。

我が家のマカンターボではスポーツモード以上にすることはほぼありません。というのもPDKでスポーツモード以上にすると常に高いギアを選択するようになるので非常に走りにくくなります。もちろん誰もいない峠道を気持ちよく飛ばしたいという時には入れてもいいのですが、前の車に詰まったりすると、結局走りにくく解除してしまうわけです。そのため出番が滅多にありません。

しかしMTのスポーツクロノは違います。自分でギアを選択できるわけですからスポーツ+に入れながらも引っ張ってもいいし、早めにシフトアップしてもいいのです。それでいてスポーツ+の状態を維持し続けられるのですから試乗している間はスポーツ+に入れっぱなし。

PDKでもスポーツ+でマニュアルモードにすれば自分でギアを選択することは可能ですが、やはり本物のMTとは全く別物です。操作を忘れても走れるのでやはり適当感が出てしまい、すぐにDレンジに戻してしまいます。

マカンではスポーツクロノは必要ないオプションだなと結論付けていたのですが、MTであれば話は別で、ぜひスポーツクロノを入れたいと思いました。さらにいえば911も結局はPDKなので使うシーンが少なく、必要なさそうだなとも思っています。




最後に

試乗では市街地を走ったので「この車は楽しそう」くらいにしか思えませんでした。やはりこういった車両はワインディングに持っていってなんぼというもの。高級車のレンタルなどでもケイマン、ボクスターはありますので、そういったサービスを利用して走ってみるというのも一つですが、真にこの車と向き合うためには購入するしかありません。

私が購入するとしたらおそらくボクスター。第一希望は718ボクスターGTS4.0。しかし、「音」という部分に目を瞑れば、素のボクスターでも十分楽しめそうだという印象でした。

ちょっと本気でボクスターを狙いにいきたいと思っているわけですが、マカンターボを手放すわけにはいきません。そうなると手に入れるためには金銭的な部分や敷地的な部分など越えなければいけないハードルはめちゃくちゃ高いといえます。それをなんとか乗り越えて手に入れてやりたいと決意をした一日でもありました。

関連記事

ポルシェのローンは他の高級車と比べて高くなる