BMWmotorrad R1250Rを選んだ理由

今回は私がR1250Rを選んだ理由を話していこうと思います。とはいえこれは過去の話となり、R1250Rはすでに手放しているので選んだ理由と言いながらも、選んでないではないかと言われてしまいますが、当時の心境やらを綴っていきます。当時はめちゃくちゃ迷走していました。それが結果的によかったの悪かったのかわからないんですがね。




R1250Rを選んだ理由

先に理由を述べてしまいたいと思います。私がBMWmotorrad R1250Rを選んだ理由はズバリ

「なんとなく、消去法で」

というなんとも失敗しそうな理由で購入したのです。当時は色々な理由が重なって、行き場がなくなった結果R1250Rに辿り着いたといった感じになったのですが、結果的には1年で売ることになってしまいました。この1台には様々な失敗が詰め込まれてたと思っているので、さらに細かく話していきます。

そもそもなぜバイクを買おうと思ったのか

当時はまだ200DUKEとVTR250がアパートの駐輪場に止めてあった時代。今ほどツーリングに行く機会は少なく、特別バイクが欲しいという思いもありませんでした。というよりもバイクにお金をかけている余裕はなく、私の収入は全て海外旅行に費やされていたのです。1年で大体100万〜200万ほど海外旅行に使っており、楽しかったし充実もしていました。そんな時現れた悪魔がコロナです。

コロナは2020年の1月前後に現れ始め、世界中でパニックになろうとしている時ふと、「こりゃ海外旅行どころではない」と思ったのです。その時私が感じた感情は「つまらないな」というものでした。あまり貯金が好きではない私は、海外旅行に行けないなら日本の中で使うしかないと考え、その結論が良いバイクを購入していろんなところにツーリングに行こうというものでした。

学生時代に散々バイクを乗り回した私はすでにバイクはたまに乗れれば良いくらいに思っていたのですがお金が余るということに気が付き急に火がついたということになります。そしてバイクを購入するまでに至ったのでした。




BMWmotorradという選択

さてバイクを購入しようと思った時、まずどのメーカーにしようかなと考えました。バイクの買い方には色々ありますが、「このバイクが欲しい!」という気持ちが先行して、そのバイクのディーラーや中古車を探すと思います。しかし、私の場合特に欲しいバイクがなく、車種よりも先にディーラーをどこにするかということを考えていました。

また、どうせ買うなら高級なバイクが欲しいと思っており、DUCATI、BMWmotorrad、AGUSTAあたりがいいなと漠然と考えていました。先ほど200DUKEと、VTR250があったと言いましたが、実家には学生時代に乗っていたDUCATI 900SSというバイクが今でも保管されており、同じメーカーはやめようかなと思い選択肢はBMWmotorradとAGUSTAに。

そんな時、当時の同僚がBMWmotorradにてバイクを購入しており、事務所の机の上にはカタログがあったのです。暇な時になんとなく眺めていたりして、BMWmotorradの知識をそれなりに仕入れていました。そこで一番気になった車両が「陸の王者」と言われるR1250GS。BMWmotorradの代名詞とも言えるこの車両に興味が湧き、BMWmotorradのディーラーに向かうことになります。またBMWに関しては、過去にE46 M3に乗っていたということもあり、好きなメーカーでもありました。

そこで待っていた迷走

まず先に言っておくと、私の同僚が購入したバイクというのがRnineTでした。現在私も所有している最高に気に入っているバイクの1台です。2020年当時はまだマイナーチェンジ前の車体でしたが、同僚が乗っていたということもあって最初から選択肢としては外しておりました。カッコイイバイクだという認識はあり、間違いなく気にいるタイプのバイクであったのに、同僚が乗っているからという理由で排除していたわけですね。これが一つ目の失敗かもしれません。

話を戻して私もBMWmotorradへ行き、早速R1250GSの試乗を行います。初めてまたがったR1250GSはとんでもなくでかく感じ、DUCATI 900SSや、KTM 200DUKEなどコンパクトな車体に乗っていた私にとっては驚きのバイクでした。高速道路を乗ったり、下道を走ったりとそれなりの時間試乗させてもらえたのですが、その時感じた感想は

「あんまり面白くない」「俺オフロードとか走るのか?」

という2つでした。オフロードに関してはこれまでオフロード経験がないのでR1250GSを買ってもアスファルトの上しか走らないのでは?と疑問を感じ、面白くないというのは純粋に刺激が足りなく面白くなかったと感じたのです。R1250GSの水平対向エンジンは紳士的すぎて刺激は少なく、GSに関しては今まで感じてきたバイクとはかけ離れているような気がして「これは俺にとってバイクとはいえない」みたいな訳のわからないことを思っていたのでしょう。

結局R1250GSは選択肢からはずされたわけですが、本来ならここで1度仕切り直して、違うメーカーにするにしても冷静にバイクのことを考えるでもするべきでした。これが2つ目の失敗だったと思います。




さらに迷走

R1250GS以外にBMWmotorradで面白いバイクはないかと店内を歩いていると異質な1台を発見します。直列6気筒を搭載したK1600シリーズ。当時からBMWの直列6気筒に惚れ込んでいた私は「これだ!」と思い、試乗を実施。これまたかなり長い時間借りてひたすら走りました。さすがクルーザーといった感じでどこまで走っても疲れ知らずではありましたが、魅力的な直6エンジンは、官能的な回転フィールというより、余裕を持った走りといった感じでこれまた刺激的とは遠くかけ離れていました。それでもこれしかないかなと思い最終ジャッジをする局面がやってきます。

最後に争ったバイク

最後に争ったバイクはK1600GTLとなぜかR1250R。なぜ急に出てきたのかというと上記でも買いた通り「なんとなく」ネイキッドでとっつきやすそうだし、やっぱり水平対向エンジンに触れるべきなのではないかとまたまた迷走したのです。そして両者見積もりを取ると、R1250Rはオプションなしで200万円ほど。K1600は400万という見積もり結果になり、バイクに400万はあり得ないと思って消去法的にR1250Rを選択。さらにいえばディーラーがめちゃくちゃ良い人たちで試乗もたくさんせていただき、結局何も買わないと言えないと自分の中で思ってしまいました。結局「ええい!ままよ!」とR1250Rを購入します。

素晴らしいバイクだとは思うが

結局R1250Rを購入しあちこち出かけ、北海道も走りました。ものすごく良いバイクであったと思いましたし、不満は一切なかったのですが、同時に良いところも見つけられず、こんな時に「なんとなく」という部分の弱さを感じたと思います。気に入ったポイントがあればそれを拠り所にしてモチベーションも上がったのでしょうが、そういった感情もなく、北海道を走った後は次のバイクに意識が移るように。ということでより刺激的なM1000RRを予約し、それまで繋ぎのバイクとしてS1000RRを購入したのです。乗ったのはわずか1年で5,500キロだけ。オプションもそこそこつけていたので、売却してもローン金額には到底届かず60万円ほど追い金を払ってローンを終えました。オプションを持ってしまったのが3つ目の失敗で総合的に「なんとなく」という購入動機が4つ目の失敗だったかなと思います。

ここまでの失敗をまとめると

  1. 同僚と被らないようにRnineTを選択肢から外したこと
  2. R1250GSを選択肢から外した際、冷静になれなかったこと
  3. オプションを持ったことでローンが高くなったこと
  4. 「なんとなく」という購入動機

ということになります。いやーなかなかの勉強料だったと思います。




良いこともあった

しかしこれらは悪いことだけではありませんでした。当然これでよかったという部分もあったのです。

  • 家を手に入れマイガレージを作ることができた
  • リセールやら損しないバイクの買い方などを学べた
  • バイクは気に入らなくなった時手放すことができることを知った
  • 2021年式RnineTに出会えた

私はこの後M1000RRを迎えるために準備を進めるわけですがそれが、家であり、マイガレージを手に入れることになります。高級なバイクに乗るにはまず箱を作らなければいけないということでガレージを作り、今ではお気に入りの空間に。あの時バイクを買わなければここにだ取り付くことはなかったかもしれません。

それからリセールや簡単に売却してローンを終わらせることができることも知りました。R1250Rの時は60万も払ってローンを完済しましたが、S1000RRは1円もかかりませんでしたし、しっかりとバイクを選べば損はしないといいうこと学びました。

そして一番は、2021年式のRnineTを購入できたこと。上記で1つ目の失敗として、同僚と被らないようにRnineTを選択肢から消したと言いましたが、この時、消していなければRnineTを購入していたかもしれません。そうなると新型を購入することはできなかったと思います。2020年前のモデルと2021年以降のモデル、どちらが良いかというのは人それぞれですが、私は2021年式以降のものを好んでいますし、搭載されている機能と装備を見て「今度こそこれだ!絶対これが欲しい」と強く思いました。結果購入は大正解で今では手放すイメージが湧かないほどです。

ということで失敗もたくさんありましたが、多くの学びとメリットもあったのでこのR1250R迷走事件は起こって良かったと今では思っています。




最後に

バイクの購入動機は人どれぞれだと思います。私のように「なんとなく」といった動機で購入する人もいるかもしれませんが、私がアドバイスるなら、曖昧な動機で購入はせずに自分でしっかりと納得できる理由を持ってから購入した方が良いということです。当たり前といえば当たり前なのですが当時の私はとにかくお金を使いたいと言う欲があったのかもしれません。

R1250Rを早々に売ったと言うことで、R1250Rは悪いバイクなのかと思うかもしれませんが、決してそんなことはありません。バランスの良い素晴らしいバイクだと思っていましたし、水平対向エンジンを味わう1台目にするなら選択肢としてはアリだと思います。ただ、リセールのことや刺激という意味では少し弱いところも持っているので、購入する際は試乗などをして自分に合っているかよく確認してから購入することをおすすめします。