BMWmotorrad M1000RRの燃費はどれくらい?

今回はBMWmotorradから発売されている、M1000RRの燃費に関して。そもそもスーパースポーツの燃費は決して良い訳ではなく、M1000RRももちろん例に漏れることはないのだが、私が実際にM1000RRを走らせどんな数字になったのかや、思うところを話していこうと思う。




M1000RRの燃費は

M1000RRの燃費はカタログ値で15.38km/L。タンク容量が16.5Lとなっているので、理論上は253.77km走ることが可能。この時点で決して距離を走れるバイクではないということがわかるが、SSなので当たり前といえば当たり前。

ほぼ同一の車体であるS1000RRはどうかというと、カタログ値で15.62km/L。タンク容量は同じく16.5Lなのでこちらは257.73kmと若干S1000RRの方が良いがほぼ誤差の範囲。

重量はM1000RRの方が8キロ軽いため、同じかコンマいくつM1000RRの方が良いかと思ったが、一応S1000RRの方が燃費は数字上良い。M1000RRの方が5ps出力が大きいのでこの差だろうか。

しかし、実際に250キロまで走らせることは難しく感覚的には200キロあたりからエンプティ。リザーブタンクが4Lなので数字的に間違ってはいないが、普通のライダーならエンプティになったらすぐにガソリンを入れようと考えると思うので、実際には200キロ程と認識していた方が精神衛生上良さそうだ。

200キロしか走れないということ

RnineTは300キロ以上走るし、GSのアドベンチャーなど600キロくらい走る。M1000RRやS1000RRはもちろん長距離を走るために作られていないため、航続距離が小さくなるのは当たり前であるが、現実的に200キロしか走らないとなるとそこそこ面倒だなという印象を持っている。

ロングツーリングと言わないまでも片道100キロほどの距離を走るツーリングはよくあることだ。往復した場合、無給油で走り切ることは不可能という事になる。これが非常に面倒臭い。

私は特別決まったガソリンスタンドで給油するというタイプではないためまだ良いが、よほどのことがない限りこのスタンドで給油すると決めている人にとってはさらに面倒なことだろう。微妙な位置で給油を行うと家に帰った時にまた悩み事が増える。途中で給油している訳だから当然家に帰っても満タン状態ではなく、次回のツーリング時にさらに航続距離が減る。

帰った時に入れるのが良いか、次回出発するときに入れるのが良いか、それともそのまま走り、無くなった時に入れるか。私は性格上、次回の出発時に入れることが多い。

最高、最低燃費は

M1000RRのカタログ燃費は上記でも書いた通り、15.38km/L。もちろんこれはあくまでもカタログ値であり、燃費運転をすれば数字は良くなるし、エンジンを回せば悪くなる。しかし、普通に信号などでストップゴーをしながらそれなりに走ると大体15km/L前後に落ち着く。

これまでに一番良かったのは高速道路で90km/hほどで走っていた時。この時は20km/Lを超えた。そのため高速道路をずっと走っているだけならそこまで燃費は悪いというイメージは持っておらず、もし20km/Lを維持し続ければ理論上300km以上走行することが可能だ。

逆に一番悪かった時は渋滞にハマった時。この時は11km/Lであった。この数字を見たときは少々驚いた。11km/Lという数字は普通に車より悪い。我が家のアルファードはハイブリッドではあるが、2トン以上のボディに2400ccのエンジンだというのに12km/Lは走る。まさか192kgしかない1000ccのバイクに燃費を抜かれるとは思いもしなかった。

これに関してはアイドリングの時点でかなりの燃料を消費しているのだと思われる。渋滞時は燃費は当然悪化するが、車体がめちゃくちゃ熱くなるので本当に勘弁してほしい。




最後に

M1000RRやS1000RRなどスーパースポーツ系のバイクにおいて燃費など気にするようなものではないという話はよくされる。もちん私も金銭面で燃費が悪いから困っていると言うことではないが、燃費が悪いことによって連続航続距離が短くなるというのは、少々気になるところでもある。かなりのロングライドになり、山道や田舎道などガソリンスタンドが少ない地域を走る際は十分注意が必要だ。