BMW乗りがCB400SB(NC42)を評価する

我が家には私が乗るバイクとしてBMWmotorraad M1000RRとRnineTの2台があり、用途に合わせて使い分けている。(ほとんどRnineTしか乗らないが) 

マルイチが乗っているバイクであるCB400SBを、私が長距離使用で乗ることはほとんどないが、エンジンを温める程度で乗ることがある。最近生粋のBMW乗りとなっている私が、CB400SBにどんな感想を持っているかという話をしていきたい。




CB400SBを一言で表すなら

CB400SBを購入する際、それはそれはよくネットやYouTubeで検索した。そこで上がってくるキーワードは「優等生」。この優等生という意味はそれぞれのレビュアによって様々違うと思うが大体は、「よくできたバイク」という意味で使っているのではないだろうか。

私は初めてCB400SBに乗る際、相当期待して走らせた。当時はR1250Rを所持していたためBMWとはどういった違いがあるのか。BMW以上のバイクなのだろうか。と期待を膨らませた。最初に乗った時の感想は「優等生?」という疑問であった。

400ccの4発ということで非常に楽しいエンジンであることは間違いないが、アクセル、ブレーキ、サス、などなど、BMWには遠く及ばないなと感じた。値段はR1250Rの方が2倍も高いためそりゃそうなのだが、当時あまりにも「優等生」という言葉に期待して「こんなものか」と思ったことをよく覚えている。

確かに「優等生」という言葉は「天才」や「最高」という言葉から少し遅れをとった使い方もされる。漫画の世界なら本物の天才がいて、そこそこやれて周りには優等生と言われているけど、どのストーリーでもイマイチ活躍できないそんな位置付けの言葉。しかし私は「優等生」=「これ以上ない極上」という意識でバイクに乗ってしまっていたのだ。

第一印象はあまり良くなかったが、マルイチが運転しているところ見ていたり、自分でちょこちょこ運転していると別の印象を植え付けられた。一言で表すなら「先生」だ。

私が先生と呼ぶ理由

CB400SBの新たな一面を感じ、それを「先生」としたわけだがこれには理由がある。簡単にいえば、「ライダーの操作通りにCB400SBは動く」ということだ。加速する、止まる、曲がるということに対して、ライダーの技術以上にも以下にもならず、ありのま車体に伝わっていく感覚だ。

当時比較対象にしたBMWのR1250Rはそれは素晴らしいものだった。多少ラフな操作をしても、ミスしてもバイクがカバーしてくれる。快適装備も満載。今思えばR1250Rには自分が乗せられている感覚だった。CB400SBは自分が行った操作を忠実に再現する。自分でバイクを操っているという感覚だ。

自分で操っているとういことだがR1250Rとは明確に違いを述べることができる。

  • トラクションコントロール無し
  • オートブリッピング無し
  • スリッパークラッチ無し
  • 電子制御サス無し
  • オートシフター無し
  • クルーズコントロール無し
  • 電子スロットル無し

などなど、R1250Rとはここまで違う。これらの機能は最近のバイクにはよく搭載されている機能だ。なんなら250ccのバイクだってついてるし、CB400SBよりずっと値段が安いバイクにも搭載されていたりする。

100万円するバイクにこれらの快適装備がついてないなんてどうなんだと思うかもしれないが、私としてはこれこそがCB400SBのメリットであり、「先生」と呼びたくなる部分なのだ。

快適装備のない魅力

CB400SBに標準で搭載されている機能は

  • グリップヒーター(CB400SFではオプション)
  • ETC(SBにはメーター内表示が純正)
  • ABS
  • VTEC(電気的なものではないが)

たったのこれだけ。しかしこれが良いのだ。

私が運転していてもう少しなんとかならないのかと思ったのがアクセルのつき。低速時、少し雑にアクセルを開けようものならガックンガックンするし、シフトアップに関しても適切な操作をしないとこれまたガクガクしてしまう。

この辺は電子制御の力を使えば消すことが可能だとは思うが、CB400SBにはそれが残っている。ライダーに丁寧な操作をしないとちゃんと動かないよといっているようだ。

それからシフトダウンに関しても同様。オートプリッピングがないため、自分でブリッピングの操作を行うか、十分に速度を落としてからシフトダウンをしないと相当ギクシャクする。上級者は自分でブリッピングしてね、初心者はちゃんと速度を落としてからシフトダウンしないと危ないよ、と言われているよう。

それからVTEC。こいつが初心者から上級者まで良い教材だと感じた。私が「先生」と呼ぶことを決めた最後の要素がこのVTECだ。

少しマルイチの話になるが(マルイチは万年女性初心者ライダー)、マルイチはアクセルをガンガン開けて走るのが苦手だ。回転数を上げれば加速度も高くなるし、速度も上がる。そして6,000回転からVTECも作動する。VTECが作動すると音量が一気に増し、耳からも速度感を感じることができるようになる。

しかしこれが恐怖につながるのだ。初心者で、あまり挑戦的でない人間がいきなりレッドゾーンまでぶん回せと言われてもなかなか難しい。

そこでVTECだ。VTECは6,000回転から作動するわけだが、ここからを高回転ゾーンと定義することにした場合、音によってその域に達したか明確に判断することができる。

初心者がアクセルをガッツリ開けていってタコメーターを見ている余裕はないだろう。しかしVTECの作動音を聞けば、自分は高回転まで回せていると認識することができ、それを何度も繰り返していくことによって恐怖心も薄くなり、アクセルを開けるという行為に抵抗がなくなる。

アクセルを開けることだけが良いことというわけではないが、それは技術の向上に間違いなくつながる。こうして日々マルイチはこのVTECの作動音を耳にしながら今自分がどのあたりの回転数で走っているのかを確認しているのだ。

では上級者はどうだろう。上級者にもちゃんとVTECは答えてくれる。サーキットでも峠道でも(峠はダメかもしれないが)、「VTECに入れ続けて走る」と自分にルールを設けた時、様々な操作をしっかりとこなさいと達成できない。

高いギアで速度を落としすぎれば、VTECの範囲から外れるし、十分な速度でギアを落とせばレブリミットに当たってしまうかもしれない。上級者には上級者でしっかりとした課題を出してくれるのだ。だから私はたまにCB400SBに乗る時、自分の操作に向き合って運転している。

また400ccというサイズ感がちょうど良く、しっかりと高い回転数まで使うことが可能。大型車ではそこまで高回転数を公道で使うのは無理がある。ぶん回すのにいい練習というのならもっと小さなバイクという部分こともあるが、集中的に何かの技術を向上させるだとか、バイクを何台も所持していて練習毎に変えられるということであればそれも良いが、1台でオールラウンドにこなせるバイクこそCB400SBなのかなと感じる。




初心者におすすめ

よくよく考えるとCB400SB、SFは元々「先生」なのだ。なぜなら多くの教習所で稼働されており、一番最初に乗る可能性が高いバイクだ。昔から先生であり、優等生ではなかったのだ。

よく初心者が一番最初に買うバイクとしてCB400SB、SFはどうだろう。という疑問を聞く。良い選択という人もいるし、教習所で乗ってきたんだから同じバイクに乗ってつまらないからやめた方がいいという人もいる。

もちろんその人の感覚にもよるのでどちらが正解とかはないが、私は間違いなく初心者にお薦めする。教習所のCBと比べて、市販のCBは全くの別物。同じなのは外観のみ。教習所ではごくごく一般的なライディングしか教わらない。レッドゾーンまで回すこともないし、ブリッピングをすることすらない。本当の練習は教習所を卒業してからの始まりなのだ。

もちろんバイクは自分の好みにあったものをチョイスするだろうし、初めから電子制御モリモリのバイクに乗ることも悪くないだろう。しかし、自分の技術を向上することを目的とした場合、CB400SB、SFは非常に適したバイクだと思う。

問題は車体価格が少々高いという部分だが、CB400SB、SFはリセールも良いし、将来的に価格が上昇していくことが予想される。近年中に生産終了ともなれば間違いなく価格が上がっていく車体なのではないだろうか。

そう考えると最終的に売る際、意外と高値で引き取ってもらえ、実際に支払った金額はそこまでいかない可能性が高くなる。変に安いバイクを購入した場合、最終的に値がほとんどつかず、購入した費用を回収出来ないといった可能性もある。

CB400SB、SFは間違いなく、お財布にも、技術向上の面でも初心者に適したバイクだと私は考えている。ただ、初心者の場合立ちごけや転倒のリスクもあり、倒せば倒すほど価値は下がっていってしまうため、少々ダサくてもエンジンガードなど転倒してもダメージを軽減できるアイテムを装着することをお勧めしたい。

教習所では聞けないVTECサウンド!

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