女性目線で考えるCB400SBに乗ってて感じること

バイク乗りのほとんどの方が教習所で乗ったことのあるであろうCB400 SUPER FOUR。そんなCB400SFと車格はほぼ同じでハーフカウルがついたモデルのCB400 SUPER BOL D’OR。入門編といったイメージの強いこのバイクが私の愛車なわけだが、CB400SBに乗り始めて早2年。北海道ツーリングでの長距離ツーリングも経験し、走行距離は8,000kmを超えている。

このバイクに乗り換えてから運転が上手になったと言ってもらえることが増え、自分的にも安定感が出てきたように思う。どんなところが乗りやすさにつながっているのか、バイクの知識はまだまだ多くないが、今の私が私なりに感じていることをあげてみたいと思う。

関連記事

BMW乗りがCB400SB(NC42)を評価する




足つきがいい


CB400SBのシート高は755mm。カワサキのゼファーやZRX400のシート高が770mmなので、国産のネイキッドバイクと比較しても足つきはいいバイクと言える。


私(身長165cm)がCB400SBにまたがると両足ベタ足、少し膝が曲がるくらいの余裕がある。

私は女の中では背が高い方なので、どんなバイクでも足がつくことはつく。ならそこまで足つきにこだわる必要はないと思われるかもしれない。ところがどっこい私は自他共に認める鈍臭い人間なのです…。その上、教習所の方針で転びそうになったら踏ん張るんじゃなくて速攻逃げろと習ったので、ちょっとふらついたら踏ん張らずに諦める癖がついてしまった。そのせいで以前乗っていたVTR250では何度か立ちゴケしてしまった。

それでもたくさん走っているうちにある程度のふらつきなら足で踏ん張れば転倒を回避できることを学んだ。しかし傾いた車両を持ち直すにも限界がある。つま先しか足がつかない車両の場合、ある程度踏ん張れるところまで傾くと、もう私の筋力では支えきれずお陀仏となってしまう。最小限のふらつきのうちに車体を持ち直すには両足べた足であるということがとても重要なのだ。

うちにあるバイクで最もシート高の高いM1000RR(832mm)は両足でしっかりつま先立ちができる。人によっては両足が付いていれば十分乗れるバイクに入るかもしれない。しかし私はそれだと不安でフラフラしてしまい、残念ながら乗りやすいバイクには入らない。

バイクなのに収納が豊富


CB400SBは昔ながらのスタイルを保ちながら痒いところに手が届く、そんなバイクだと思う。バイクの収納スペースはシート下しかないのが普通だと思っていたのだが、このバイクにはカウルの内側にも収納スペースがある。

左右に1個ずつで、大きさは約W6cm×D15cm×H13cm。

蓋をかぱっと開けるタイプなのでグローブをつけたままでも物の出し入れがしやすく、ちょっとしたものをいれておくのに重宝している。サイズは財布とスマホがすっぽり入るくらいで、左側の収納には鍵が付いているのでセキュリティ面でも安心。ガソリンスタンドですぐに財布を出したい時、ここにいれおくととても便利だし、最近だとマスクを入れておくのにもちょうど良い。そんなに大容量というわけではないが、必要なものを入れるには十分な大きさで、手元に収納があるとこんなに便利なのかと実感して、とても気に入っているポイントなのだ。




VTECのおかけで感覚的に回転数がわかる


私のライディングの課題はたくさんあるが、そのうちのひとつがしっかり加速すること。昔は恐る恐るアクセルを開けていて、一緒にツーリングしている人に置いてけぼりされることがよくあった。それがCB400SBに乗り始めてかなり改善された。何を意識して変わったのかというと、発進の時に1速でVTECが入るまでアクセルを開けること。CB400SBにはVTECという機能がついていて、6500回転からエンジンの音が変わる。この音が変わるところを目安にぐわっと加速するようにしている。

この意識は発進の時だけではなく峠道でも役に立っている。峠道では直線番長を張ってるのでカーブは安全にやり過ごしつつ、立ち上がりでVTECに入るまでしっかり加速するようにしている。この走り方を意識するようになってから、大型バイクとツーリングしていてもそこまで突き放されることはなくなった。

トルクがある?一速でアクセル回さなくても進む

いろんなモトブロガーさんの記事を読むとCBはそれほどトルクがないそうなのだが、個人的にはトルクがあると感じている。CBの前に乗っていたのが250ccクラスのVTR250だったことも影響しているのかもしれないが、CBに乗り換えて驚いたのが、1速でアクセルを開けずにクラッチを繋いでもエンストしないということだ。バイク初心者の頃はエンストするのが怖くてそーっとアクセルを開けながらそーっとクラッチを繋いでいた。そのせいで加速が遅くなってしまっていた。それがアクセルを開かなくてもある程度は走るという、車でいうドライブに入っているような状態なので、アクセルとクラッチの繋ぎが雑でもエンストしづらくなった。250ccのバイクではパワーが足りなかっただけで、排気量が大きい車両はこういった動きをするのかもしれないが、とりあえず私のCB400SBはそういったセッティングになっていてとても乗りやすくて満足している。




最後に

CB400は足つきもいいし、加速もスムーズだし、収納はたくさんあるし、女性にオススメの車両で間違いと思う。それでいてVTECの音の気持ち良さもあるので、ベテランライダーさんでも満足できるバイクだとも思う。現に普段はRnineTとM1000RRに乗っているダルさんが、たまにCB400SBに乗ると「VTEC気持ちえ〜」とご満悦で走っている。大型バイクでは思いっきり走れない、という方はたまに中型バイクに乗ってバビュンっと走るのも楽しいのかもしれない。

最近の私でいえば、サーキットに興味が出てきた。もっと綺麗に曲がりたいとか、気持ちよく走りたいと思うようになったのはCB400SBでだんだんと走れるようになってバイクの楽しさを感じているからなのだと思う。いろんなことに興味が出てきたり、向上心が湧いてくる、CB400SBはライディングの技術だけでなく内面から自分を成長させてくれるバイクだと感じている。これからもCB400SB先生の名に恥じぬ生徒でありたい所存であります。

CB400SBのVTECはいいぞ