前回はネオスタというレースに参加し、2回目の本格サーキット走行を体験しました。初回とは違い、課題を持ち帰ることができたため、家でイメージしたりYoutubeの動画を見たりして少しイメージしていよいよ第3回目です。はたして今回も無事タイムを更新することができるのでしょうか。
前回のおさらい
モビリティリゾートもてぎで初めてレースを経験する サーキット奮闘記02前回はバイアスタイヤにてネオスタに参加しました。いただいたアドバイスをもとに、色々考えながら走っていると、コーナリング中にブレーキをかけるということがわかってきたので次回の課題としていました。
ちなみに前回のタイムは2分43秒。今回は40秒ほどをターゲットとし、あわよくば30秒台に突入できたらなという期待を持ちながら挑みます。そして今回はもて耐公開練習2回目。走行時間もたっぷりありますので大いに練習ができそうです。
コーナリング中にブレーキをしっかり引きずる
サーキット経験者にとって、このコーナリング中にブレーキを引きずるというのは基本中の基本だと思います。フロントフォークが沈むことにより、キャスター角が立ち、よく曲がるということらしいです。なのでコーナリング中にブレーキをかけられないようであれば、ツッコミも浅くなりますし曲がらないため結果遅くなります。今回はしっかりとブレーキを握り込んでいくという部分を意識して走行します。
そして色々調べていると、「握りゴケ」というものが出現し始めます。一般道では十分に速度を落としてからコーナリングに入ることがほとんどだと思いますが、コーナリング中にブレーキをかけるということはフロントからスリップダウンしてしまう可能性が出てくるわけです。当然私はどこまでブレーキをしていいのか全くわからないので徐々に強く握ってバイクの反応を確認しながら探り探り進めていきます。
そして今回もブレーキに関するアドバイスをもらいます。
「バイクが直立している状態でのブレーキは、自分が思っている以上に強く握ってもフロントタイヤがロックすることはまずない。リアは浮くかもしれないけどね。」
とのことでした。逆にいえばリアが浮くくらい握ってもギリギリなんとかなるともいえます。もちろんフルバンク中に強くブレーキを握りすぎれば転倒する可能性はあるものの、倒し込みまでの間はしっかりと握って良いとのことなのでいざ実践です。
なんとなくコツを掴む
実際にバイクが直立している状態でかなり強くブレーキをかけるとそれに応えるように車体はスピードを落とします。この時、
「こんなにブレーキかけていいんだ」
と、目から鱗。その後、ブレーキの握りを徐々に弱めながらコーナリングに入り、立ち上がりでアクセルを開けていくという走り方の第一歩を体験することができたのです。ブレーキの強さや、バンクさせるタイミングなどまだまだ到底洗練されたものとは呼べませんでしたが、それでも基本的なサーキットでのコーナリングの操作が可能になったのです。もちろんリアが浮くほどはブレーキをかけられません。このブレーキにはまだまだまだまだ先がありそうです。
そして驚くことに初めて膝を擦ります。これまでサーキットを走っていても膝を擦るということがなく、私のレーシングスーツのバンクセンサーはピカピカ状態だったのですが、ここで初めて右コーナーに限り膝をすることになったのです。
膝を初めて擦ってみた感想は、意外とびっくりしないということでした。これまでステップからはみ出したつま先が地面を擦るということがあったのですが、これは本当にびっくりします。びっくりして一瞬バイクを起こしてしまうほど。膝も同じような感覚なのかなと思っていましたが、膝のほうはなんだかしっくりくる感じでした。もちろんつま先を擦ってしまうということは私の乗り方が悪いと言えるのでこの辺も改善が必要です。
このブレーキを覚えた状態で周回を重ねるとあっという間に2分39秒台に突入。最終的に、
2分37秒でフィニッシュとなりました。
初回2分48秒 → 2回目2分43秒 → 今回2分37秒
ということで2回目と比較して6秒アップを果たします。ちょっとだけコツを掴み始め、サーキット面白いという感覚を強く感じた1日となりました。30秒台に突入すると、チーム内のライダーと比べてもだいぶ差が縮まり、なんとか会話になるかなというレベルに笑 2回目と3回目の差を見るとやはりコーナリングのブレーキがかなりタイムに貢献しているということがわかります。
今回もらった課題
今回もらった課題は2つです。
- オーバーテイクを学ぶ
- コーナリング中のブレーキと旋回の精度を向上させる
ということです。嬉しいことに、30秒台になってくるとまだ40秒を切れていない人たちに捕まるシーンが出てきます。ストレートで抜ければ一番簡単なのですが、ストレート速度は自分と同じか、むしろ車体の違いなどで相手のほうが速いケースがあります。なのでどうしてもコーナーで刺すしかないのですがこれはこれで技術が必要です。
そしてコーナリング中のブレーキ精度に関してですが、これはまだなんとなくコツを掴んだにすぎません。より速い速度で進入し、転ばない程度にブレーキをかける精度をどんどん向上してかないといけないということです。今回も無事に課題を持ち帰ることができ、成長を感じた練習となりました。
最後に
ということで本格サーキット走行第3回目は2分37秒となりました。自分がイメージしていた課題をしっかりと実践でき、少しだけコツを掴みつつもタイムも向上するという非常に良い練習となりました。初回から考えて、3回目の走行では11秒アップということになりますが、これは初回が遅すぎたと言うのもあり、今後はここからタイムアップ幅も小さくなるのかなと予想。次回はいよいよもて耐レース当日となります。