AELLA RnineT用 アルミ削り出し可変ハンドルを試してみた

今回は私がずっと取り付けようと思っていたAELLA RnineT用アルミ削り出し可変ハンドルに関して。元々試すこともできないと思っていたので人柱になる覚悟で取り付けようと思っていたのですが、可変ハンドルが装着された試乗車があるということで試すことができました。先にいってしまうとめちゃくちゃ好感触で既に注文を入れており、納品を待つばかりなのですが、ファーストインプレッションとして記事を書いていこうかと思います。




アルミ削り出し可変ハンドル

この可変ハンドルはその名の通り、

  • アルミ削り出しにて製作
  • ポジションを細かく設定できる

というのが売り。アルミの削り出しというキーワードは男性にとってはよだれがでる言葉かと思います。また、普通のハンドルと違いポジションを細かく変更することが可能で、工具さえあればいつでも変更が可能というのが非常に魅力的です。価格は79,750円(税込)と少々お高いですが、その価格に見合う性能があるのか検証です。

純正ハンドルに不満

まず私がハンドルを交換しようと思っていたことに関しては、過去の記事を読んでいただければと思いますがおそらく1番の不満点。RnineTの純正ハンドルは、少し遠目に設置されており、さらにハンドル幅が広くなっています。ちょっと乗るくらいでは「幅広ハンドルだな」と感じる程度なのですが、長時間乗ると肩がめちゃくちゃ凝ります。

私は身長182センチなので体格としては大き方なのですが、それでも広いと感じるので、私より手が短い男性や、特に女性にはより広く感じるかもしれません。

ということでロングツーリングに適した仕様にしたいと思っていたので今回ハンドルを試せるのはラッキーでした。

直線的なデザイン

まず目を引くのはデザイン。アルミ削り出しというのも素晴らしいですが個人的に気に入っているのはこの直線的なデザイン。RnineTの純正ハンドルはバーハンドルとなっており、一本のパイプを曲げて製作されています。見た目はごくごく一般的なネイキッドタイプのハンドルかなと感じます。

直線的なデザインになることでなんとなく感じるのは「セパハン感」。もちろんセパハンではないのですが、この絞り込んだ角度や直線的なデザインが、改造されているという感じが強く出てきていると思います。

また常時触れている部分であり、常に視界に入る部分でもあるので改造した時のインパクトと、満足感はトップクラスだと思います。

構造

この可変ハンドルの構造は少し複雑です。大まかに3パーツに分かれており、センター部分と左右部分。センターと左右がジョイントされている部分を外すと絵のようになっていて、このコマの分だけ絞り角度を変更することが可能です。

そして高さ。同じくジョイント部を外すとそこにスペーサーを入れる仕様になっているのですが、スペーサーの高さは2mm、7mm、9mm、12mmの4種類。自分の好みに合った高さを選択することができるわけです。ただ、絞り角は特に交換する部品がないのに対して高さはスペーサーを変更しなければいけません。そのスペーサーも1個は付属するわけですが、2個目からは税込5,500円かかります。

標準は9mmということですがこれで純正のハンドルよりも若干低くなっているとのこと。ですので純正に近づける場合は12mmがちょうど良いのかもしれません。スペーサーが5,500円というのは少し高いと思うかもしれませんが、逆に言えば5,500円でスペックの違うハンドルを2本手に入れると考えれば安いと思うことも。

インプレッション

さぁいよいよ試乗となったのですが、まずハンドルを持った瞬間に脇が締まり、コンパクトなライディングフォームになっていることに気が付きます。走り出す前に「これは良さそう・・・」と思わざるを得ない感じ。カタログ値では純正から86mm短くなっているので、片方43mmも短くなります。こにれ関しては絞りの角度でも若干変わると思います。

試乗車は標準の9mmスペーサーがついていたので、純正よりも若干ハンドルが低く感じましたが、それでも脇が締まっている分、距離的には変わらない印象でした。

そして走り出したわけですが、まずは「ふらつく!」という感想。もちろん私もそこそこバイクキャリアがあるので怖いとかそういったふらつきではありませんが、いつもの長いハンドルから比べてふらつきやすさを感じました。もちろんこれは物理的に当たり前な話で、幅の広いハンドルの方がコントロールはしやすく、悪路を走るオフロードバイクのハンドルはバランスをとりやすくするため、基本的に幅広に作られています。

同じ車種で比較をしたことがなかったので大きな違いを感じてしまいましたが、「やっぱりこの世は物理法則が全てだなぁ」なんて思い、出発しました。

走り出してしまえばもう特に違和感もなく気持ちよく走れます。

ちなみにこのとき、別の記事で書いた

  • クランクケース内圧調整バルブ
  • オーバーサスペンション

上記のテストも兼ねており、オーバーサスペンションはセッティングを変更して何度も走っていたので合計で1時間ほど走ることになりました。1時間というとだんだん肩が凝ってきたなと感じる時間帯なのですが、この時は全く疲れを感じず「これは必須アイテムかもしれない」と思うほど。

もちろんこのまま注文してしまいました。(過去の記事もよかったらぜひ読んでみてください)

問題点

問題点も挙げてみましょう。大した問題点ではないと思いますが、私が気になったのは2点

  • アルミの質感と、トップブリッジの質感が違い少し違和感がある
  • 直線的なデザインになりハンドルをクランプで掴めなさそう

といった部分。質感の違いに関してはしょうがないと思います。事項で書きますがハンドルの色を変更することが可能なので気になる方は色を変えてみても いいかもしれませんね。

ハンドルをクランプで掴めない件は、ハンドルが直線的になったことでクラッチとブレーキオイルのケースが平行に取り付いてしまいます。すると隙間がなくなるため掴みに行くのは難しそうという感じですね。クランプで掴めなくなると、カメラや、ナビなどが取り付けられなくなります。これに関しては実際に自分の車両に取り付いた際テストをしてみようと思います。

アルマイト加工が可能

上記の問題点で質感の違いというものがありましたが、それを解消するにはハンドルの色を変更するのが良いかもしれません。もちろん無料ではできないのですが、13,000円〜くらいの値段で15色のアルマイト塗装が可能なようです。私も購入する際色に関しては非常に悩みました。

車体に合わせたノーマルの白で行くか、ちょっとアクセントにグレーにするか、フロントフォークに合わせてゴールドにするかなどなど。そして私の場合は・・・装着した時の記事でご紹介します。




最後に

ということでAELLAのアルミ削り出し可変ハンドルのレビューでした。今回は試乗車に取り付けられたものだったということで、各部位がAELLA製の製品に代わっていることもあり、本当の意味で自分の車両とは比較することはできなかったと思います。とはいえ、既に注文も済んでおりますし、実際に取り付いたらまた再度レビューをしてみたいと思います。納期は10日間くらいということなので、納品し次第装着したいと思います。このハンドルに関してはかなり楽しみです!!